現代の建築保存論

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784900456945
  • NDC分類 523.1
  • Cコード C0052

内容説明

歴史の厚みのない、つねに建設途上の都市から、近代建築の遺産が息づく味わい深い都市になるために、いま考えるべきことは何か。―日本の都市再生に実現可能な具体案を提示しながら、正面から見据えた画期的論考。

目次

建築の保存について(歴史的建造物の保存・活用・開発をめぐって;近代建築の破却と保存の論理 ほか)
文化財と現代(文化財登録制度のはじまり;文化財の裾野をひろげるために ほか)
建築保存の現場(都市環境と歴史遺産は共存できるか;奏楽堂と上野の杜 ほか)
近代化の背景(新・開国始末―小栗上野介の意味;ジャポニスムの建築 ほか)

著者等紹介

鈴木博之[スズキヒロユキ]
1945年東京生まれ。68年東京大学工学部建築学科卒業。同大学院博士課程修了。74‐75年ロンドン大学コートゥールド美術史研究所留学。93年ハーバード大学客員教授。現在東京大学大学院工学系研究科教授(建築学専攻)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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takao

2
ふむ2023/06/30

Meroe

0
歴史的建造物(特に近代のもの)の保存・活用・開発の入門として読んだ。登録文化財の意義がよくわかった。「文化財保存における記憶と想像力の契機」という短い論考は、そもそもなぜ文化財を保存したいのか、なぜ保存するべきなのかという疑問に答えていて、感動的。論文集なのでさまざまな事例(保存に「失敗」したものの多さに驚く!)を挙げたり理論編だったり、一冊の本としてはあまり読みやすくない。2013/01/19

fukuda

0
 本書は、東京大学工学部教授で建築史家の鈴木博之(1945-2014)が建築雑誌や新聞に寄稿した歴史的建造物の保存にまつわる評論をまとめたものである。一般に、歴史的建造物を保存することと開発することは対立すると考えられているが、筆者はその対立を避け、開発の中に保存があると主張する。本書では、開発行為の中に、将来の保存のための有益な示唆があるという考えから、当時の保存改修の手法を考察している。2020/07/29

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