内容説明
本書は、一人の人間である河合がどのように時代を認識し、それを思想体系に反映させ、実践と結びつけようとしたかということの探求である。それは彼の生きた思想空間との関係の解明なくして理解できない。そしてこの人物の思索活動の基本に社会問題への関心があることを踏まえ、その問題を中心軸としながら彼の自由主義思想を明らかにするのである。
目次
第1章 自由主義者・河合栄治郎の思想形成
第2章 社会政策原理における社会主義
第3章 思想史研究者としての河合栄治郎
第4章 教育改革と教養主義
第5章 戦争と自由主義
第6章 自由主義の擁護
第7章 日本における自由主義の運命
著者等紹介
清滝仁志[キヨタキヒトシ]
駒澤大学法学部教授・博士(法学)。1966年、北九州市生まれ。九州大学法学部卒。九州大学大学院法学研究科博士課程修了。専門は西洋政治思想史。トロント大学客員研究員(2011‐2013年)。政策研究フォーラム理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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