内容説明
愛娘への資金援助のために再び海へ出る老船長ウェイリー。航海中、盲目であることを隠しながらも必死に航行指揮をとるが、欲得うずまく思わぬ人間関係にまきこまれ、極限状態に追い込まれて行く。最後に、彼の下した決断とは―。19世紀末の東洋の海を舞台に近代合理主義社会下の人間模様と家族の絆のありようを海洋小説家ジョウゼフ・コンラッドが見事に描ききる。ほか短編「帰宅」収録。
著者等紹介
社本雅信[シャモトマサノブ]
1940年生まれ。横浜市立大学文理学部文科英語英米文学コース卒業。東京大学大学院人文科学研究科英語英文学修士課程修了。共立女子短期大学専任講師、中央大学理工学部助教授を経て、電気通信大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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