亡命ロシア料理 (新装版)

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亡命ロシア料理 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784896424584
  • NDC分類 596.23
  • Cコード C0098

内容説明

アメリカとロシア二つの文化の狭間に身を置いた亡命者のノスタルジアが、極度に政治化された20世紀末、イデオロギーを潜り抜け、食という人間の本音の視点から綴らせた―実践レシピ付料理エッセイ。機智に溢れた文明批評の45章。

目次

壷こそ伝統の守り手
お茶はウォッカじゃない、たくさんは飲めない
シチーの香り
卵も殻だけでは三文の値打ちもない
帰れ、鶏肉へ!
それ、ソリャンカだ!
魚の呼び声
一〇〇%人生ジュース
流行らない美徳
ハルチョーをちょーだい!〔ほか〕

著者等紹介

ワイリ,ピョートル[ワイリ,ピョートル] [Вайль,Петр]
1949年、ラトヴィアのリガ生まれ。旧ソ連時代には、ラトヴィアの新聞『ソヴィエトの若者』に勤務。2009年、脳梗塞のためプラハにて死去

ゲニス,アレクサンドル[ゲニス,アレクサンドル] [Генис,Александр]
1953年、ロシア中部のリャザン生まれ。幼いころラトヴィアに移住し、リガのラトヴィア大学ロシア文学科を卒業後、同市でジャーナリストとして働く

沼野充義[ヌマノミツヨシ]
ロシア・ポーランド文学者、文芸評論家

北川和美[キタガワカズミ]
ロシア語通訳・翻訳者。東京大学大学院修了(現代ロシア文学)

守屋愛[モリヤアイ]
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学・お茶の水女子大学・早稲田大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

55
「いい料理とは、不定形の自然力に対する体系の闘いである。おたま(必ず木製のでなければならない!)を持って鍋の前に立つとき、自分が世界の無秩序と闘う兵士の一人だという考えに熱くなれ。料理はある意味では最前線なのだ」はい先生!と思わず掛け声をあげたくなるが自分の食生活がバレたらグーパンで殴られそう。アメリカのファストな食生活に毒を吐き、母国の偉大な文明生活を皮肉というスパイスを塗しながら語られる本書は、バターを切るように知性が世界を切り開いており、料理本としてだけでなくエッセイ本としてもべらぼうに面白いのだ。2015/04/12

ロア

54
ロシア料理への熱烈な愛(と、亡命先のアメリカへのちょっぴりの毒舌)に溢れたとても素敵な本でした。読み終えてしまうのが本当にもったいなくて毎日少しずつゆっくり読んだよ。どのエッセイも可愛らしさと勇ましさとユーモアに溢れていて、音読すると楽しさ倍増でした!例えばきのこの魂の話とか、読んだら誰しも吹き出さずにはいられないと思います( *´艸`)最後の乾杯の辞では、目頭が熱くなってしまいました。お祭り気分で胸を暖めているだけでもいいでしょう…って、なんて可愛らしいの!書いてるのはおじさん二人組なのに(笑)2016/06/01

nina

42
70年代にソ連からアメリカへ亡命(移住)したユダヤ系ロシア人二人組による料理に関するエッセイ。世界でも有数の紅茶消費国であるロシア出身だけにお茶の入れ方から始まり、スープ、魚料理、肉料理、デザートまで、大雑把なレシピ紹介を交えてロシア料理の蘊蓄を現在の居住地アメリカのなっちゃない食物文化への批判を交えながら壮大に語りあげる。時おりユダヤの料理が織り込まれたり、フランスのブイヤベースやなぜか仲間意識を感じるというスペインのパエリアにまで言及するあたり、ロシアの味恋しと言えどもお口直しは必要ということか。2015/02/11

Nobuko Hashimoto

37
これぞウィットとユーモア。ソ連からアメリカに亡命した男性二人組によるロシア料理への愛溢れるエッセイ。亡命してきたとはいえ、手をかけて生み出される故郷の味は恋しいもの。ファストフードな「南国」アメリカでそれを再現する難しさを、ちょびっと皮肉を効かせて綴る。各章のタイトルが文学作品のパロディだったり、各国の料理や国民気質を程よくイジったりと、知的な刺激に満ちている。笑える名言に付箋が乱立した。多分何度もひもとくな! 壺と木のおたまとサワークリームとウォッカを揃えて、ロシア料理を作りたくなる一冊。おすすめ!2017/07/07

yumiko

37
とても不思議な気になる題名。亡命ロシア料理とは何ぞや?それは、思想的、人種的、宗教的な理由からロシアを遠く離れた人々が、異国での慣れない生活の中、揃わない材料に頭を悩ませながらも、故国を思いながら作らんとする懐かしの料理のこと。正直ピンとくるレシピは少ないけれど、それでも読んでいて楽しいのは、時に軽妙、時にシニカルな語り口が、まるでスパイスのようにピリッと効いて、思わずクスッとさせられるから。自虐的な表現にさえも、祖国への並々ならぬ愛を感じさせる、ユーモアと哀愁とに満ちた、素晴らしいエッセイ集。2015/03/12

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