老化のバイオロジー

老化のバイオロジー

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  • サイズ B5判/ページ数 535p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784895922487
  • NDC分類 491.358
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 老化研究の最先端を網羅,"解説した最新のテキスト。老化研究の第一人者であるRobert Arking博士の単独執筆による世界的名著。監訳は,klotho遺伝子(マウス早老症遺伝子)の発見者,鍋島陽一京大教授,老年病医学の泰斗,北徹京大教授,テロメア研究の第一人者,石川冬木東工大教授の3名が担当し,日本語訳として完璧を期した。様々な老化理論,仮説,データをつぶさに比較・分析・検討し,老化領域の次なる飛躍に絶対必要な総合的視点と理論的研究方法を提示。発生生物学と進化学の2本を軸に,最新の分子生物学の成果と臨床研究の成果を見事に統合。老化を生物学的に定義・体系化し,医療への応用の可能性を展開。老化研究に関わるあらゆる研究者・臨床家にとって,最も重要な一冊である。"    《目次》 PartⅠ 老化とは何か,どのように測定するのか? 1老化とは何か 序/問題の本質について:老化研究の難しさ/agingとsenescenceの定義 /老化はすべてに共通の特性だろうか/加齢にともなう変化を測定する/老化研究のモデル/老化の可塑性 2加齢にともなう変化――集団レベル 序/生命表と生存曲線/生命表の作成/生存曲線の特別な変換/寿命に数学的限界があるか 3加齢にともなう変化――個体レベル 加齢にともなう経時的変化に対する保険統計分析/病気や環境の変化と加齢にともなう変化との区別/老化を促進または遅延させる発達段階での変化/老化を促進または遅延させる成熟後の変化/個体レベルの老化速度とバイオマーカーの使用/バイオマーカーの概念に対する批判 PartⅡ 進化とその結果としての老化 4長寿と老化の進化論的・比較生物学的考察 長寿や老化はなぜ進化したのか/老化の比較生物学的側面 5ヒトの老化 ヒトの老化についての考え方/ヒトの死亡率と長寿の歴史/老化と疾患の相関関係/理論の概要 /老化の可塑性とパターン/ヒトにおける加齢にともなう変化:詳細な検討/加齢と疾患の相互作用 6寿命の遺伝的決定要因 ヒトに関する研究 /実験動物を用いた研究 7老化プロセスを変える:寿命および老化に影響を及ぼす因子 序/動物実験によって証明された老化防止策/あなたに役立つ老化防止法/効果が期待できない防止法 PartⅢ 老化の理論 8老化の概念,理論とその評価 理論が老化学において果たす役割/老化理論の現状について 9老化の確率論的理論 予測可能な事象は確率論的なプロセスによって引き起こされうるのか?/確率論的事象に基礎をおいた理論 10老化の体系的理論 老化が体系的に説明できるものなら,なぜ老化はこんなに変化に富むのだろうか?/体系的理論 11細胞内の老化プロセス 細胞内老化理論の基礎にある考え方/分裂細胞の老化:細胞の寿命と個体の寿命/分裂しない細胞の老化 12細胞間調節プロセスとしての老化 仮説のもとになる基本的な仮定/老化の神経内分泌説/老化の免疫説/神経-内分泌-免疫系の統合的な特徴 PartⅣ まとめと展望 13普遍的な老化メカニズムは存在するか 老化と生命機能の維持 /2つの統合型モデル:定性的アプローチと定量的アプローチ/老化現象の背後にある根本的メカニズム 14社会における老化研究の行方 人類統計学的変化/将来のヒトの死亡率と寿命/老化の防止法について/実りある老後生活がもたらす社会への影響

目次

1 老化とは何か、どのように測定するのか?(老化とは何か;加齢にともなう変化―集団レベル;加齢にともなう変化―個体レベル)
2 進化とその結果としての老化(長寿と老化の進化論的・比較生物学的考察;ヒトの老化;寿命の遺伝要因 ほか)
3 老化の理論(老化の概念、理論とその評価;老化の確率論的理論;老化の体系的理論 ほか)
5 まとめと展望(普遍的な老化メカニズムは存在するか;老化研究の社会的役割)

著者等紹介

アーキング,ロバート[Arking,Robert]
ウェイン州立大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。