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出版社内容情報
独特な世界観で人気の、ミキハウスの宮沢賢治作品です。
子どもには新鮮な感動を、大人には一味違う読み応えのある物語絵本です。
スズキ コージ[スズキ コージ]
イラスト
宮沢 賢治[ミヤザワケンジ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
164
ご存じ宮沢賢治の作品を絵本にしたもので、スズキコージさんの絵が銅版画のような効果でいかにも怖そうな雰囲気を表しています。色も青系統での森の深い感じを表しています。話は何度も読んでいていくつもの絵本を見ていますが、これは私には合うものでした。ただいつも思うのは最後に、二人の兵隊が紙のような顔になって、というところをもう少し考えてくれたらという気がします。2016/12/03
masa@レビューお休み中
118
二人の紳士が鉄砲をかついで、犬と一緒に山奥を歩いていた。目的である狩りができないとわかり、引き返そうとするが道に迷ってしまう。どこにも行くことができなず途方に暮れていると、料理店の看板が見えるではないか。喜び勇んで扉を開ける二人であったが…。恥ずかしながら、『注文の多い料理店』はじめて読みましたが、なんですかこの衝撃的な内容は!?いろんな意味で怖いですよ。谷川俊太郎の『あけるな』に通ずるものがありますよね。でも、注文の多い料理店の方がよりリアルで、背筋が凍るような怖さがつきまとうような気がします。2013/05/17
藤月はな(灯れ松明の火)
67
こちらも大好きな宮澤賢治作品。スズキコージさんの点描画のようで狂ったようなタッチの絵とこの作品の不気味さがマッチしています。最初にクリームが出た時に余ったクリームをこっそり、食べたのに扉を開けると耳の後ろに塗り込む用のクリームが。そこから一気にきな臭くなる展開はビックリ重視の下手なホラーより、よっぽど、恐いです。「白い紙のようにくしゃくしゃになった顔」という表現も改めて読むと恐怖が伝わってきて背筋が凍ります。2014/10/25
kazu@十五夜読書会
57
図書館で受け取ったときから、黒を基調とした表紙の絵で、期待を膨らませてました。もっとびっくりしたのは次女が持ち出していって、家内とやり取り「これ、うちの本とちゃうか?」「色々寄付はしたけどなぁ」……。猟に出て道に迷った二人の青年紳士が山の中でたどり着いたのは 一軒の西洋料理店、「山猫軒」。お腹をすかせていた男たちはどんな料理が出てくるのか楽しみにしながら、扉に書かれた注文を受けていくのです。一体、扉の向こうには何があるのか?スズキコージさんの絵がマッチして、独特な世界に引き込まれます。2013/06/15
ポップ
37
何度目かの再読。絵本は初。「RESTURANT 西洋料理店 WILDCAT HOUSE 山猫軒」「どなたもどうかお入りください 。決してご遠慮はありません 」「当軒は注文の多い料理店ですからどうかそこはご承知ください 」お店に掲げた看板と作品を象徴する言葉のセンスに毎回にんまり。若い紳士2人はイギリスの兵隊さながら得意気で怖いもの知らず。絵本で読むと気色千万、なお気の毒。「うわあ」がたがたがたがた。おいしい話にはご用心。小学生の頃に教科書で読んだ時から大好きな作品。【イーハトーブ祭】2019/08/27