内容説明
“妖精の視力”を持つ故に、世界と折り合いを付けられなかった美前。“取り替え子”という出生の秘密を知った彼女は、異界の“騎士”リンに連れられて故郷、“輝きの野”に到る。だが涙の果ての希望を求めてきた地で彼女を待っていたのは、愛しい抱擁や懐旧の念ではなく、神々の怒りと美前を憎む少女、マァハとの出会いだった。果たして美前の本当の幸せは何処にあるのか。「赤の誓約」に続く完結篇の登場。
著者等紹介
妹尾ゆふ子[セノオユフコ]
1966年千葉県生まれ。漫画家である姉のアシスタントをつとめるかたわら小説家としてデビュー。『魔法の庭』で、SFオンライン賞を受賞
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感想・レビュー
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カナ
4
装画の金田榮路さん目当てで購入したのでした。2015/07/21
妖
1
主人公は結局自分自身の力で成果を上げた訳でもなく帰還したが、普通らしい人間である意味リアルだったのかもしれない。あの行列はどんなシチュエーションだったのか、や、最後のシーンの後、彼らがどのようにして生活していたのか、が気になるラストだった。2010/08/02
きーみん
1
なんとなくうやむやな感じがした読後、井辻さんの解説を読んで「ああそういう事か」となんとなく納得。私は今は残念ながら美前の物語を必要としてなかったのかも。2010/03/07
NeiGe
1
もう少しファンタジー色を強くしてもよかったんじゃないかなと思う。美前の性格にイライラしたけどストーリーはなかなか楽しめたかな2009/09/28
こんこん
0
もう少し、「こちらの世界」の動きが絡んでほしかった。どこまでも「普通」の彼女が、そうであるからこそ歩んだ迷い道。2012/09/16