内容説明
おれの名は犬神明、一匹狼のルポ・ライターだ。これはたとえじゃない、おれは本当の狼、すなわち人狼なのだ!常人にはない特異な能力を持つおれは、月齢十五日、つまり満月が近づくにつれ、驚異の生命力と体力を発揮するのだ。そのおれが深夜のドライブ中、全身の血を抜かれた美女の死体を積んだ車に追突するという事件に巻き込まれてしまった。これは現代に甦った吸血鬼の仕業なのか?アダルト・ウルフガイシリーズ第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤原
19
面白すぎる。ウルフガイは犬神明が高校生時代のやつを昔漫画で読んだことがあったけど、大人になった犬神明は内向的な高校時代と違ってめちゃくちゃノリが軽くてコミカル。満月の時なんて「ヒャッハー、狼男だぜ!」みたいなハイテンションモノローグで楽しい。銀の弾丸で勝ち誇ってる相手に、国産の人狼にそういうのは効かないとかいう謎理論で逆襲するとことか最高に笑った。続きがたくさんある幸せ2019/08/05
苗@中学3年生になりました
6
小学生のときに読んでけっこう笑ってたのを思い出して読み直しました。やっぱり笑えるところがいろいろあったけど、こんなにエッチだったんだなとも改めて思いました(笑)2017/09/10
スターライト
4
作者が乗りに乗って書いたことが伝わるかのような筆致が、心地よい。満月になると不死身になる人狼、ルポライターのウルフこと犬神明の一人称で語られるストーリーは、たゆみなく流れる流れのようによどむことなくラストまで突き進む。自らの不死身ぶりを自慢するときのウルフは、お調子者めいているが、実際その通りなのだから心憎いばかりだ。次巻以降も期待。2013/12/14
コリエル
4
不死身で、ニヒルないい男・犬神明のその不死性ゆえに訪れる闇の紳士たちや各国諜報機関との暗闘の物語。明のタフな語り口でぐいぐい読ませる。土中に生き埋めになろうとも、俺は死ねないのだ諸君かならずまた会おうと言い切る頼もしさが格好よい。2013/05/29
珂音
4
犬神明ってこんなキャラだっけ???忘れちゃってるよww 久々に読んだウルフガイは時代描写が懐かしい。ハードボイルドは苦手だけど、これは主人公が明るいので笑いながら読めて良い。2010/04/03