内容説明
二十二世紀、火星で驚くべき発見がされた。火星の北極の永久氷床の下から、太古の宇宙人が残したと思われる“地上絵”が見つかったのだ!絵に秘められたメッセージの解読を進めるうち、木星の大気中に何か重要な秘密が隠されていると知った宇宙考古学者・バーナード博士は、「木星太陽化計画」主任の本田英二に、協力を要請するのだったが…。広大な宇宙を舞台に描く一大SF巨篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデキ
38
感想は、下巻で・・・ 実は、サンケイ出版版の版で読んでます 字が、細かくて慣れるまで時間がかかりました 2022/04/06
まえすとろ
37
本作誕生の起源は1976年夏、東宝映画のプロデューサー田中友幸は日本でもヒット間違いないとされる『スターウォーズ』の≪対抗馬≫として、1963年製作の『海底軍艦』、1962年に製作公開されたSFディザスタームービー『妖星ゴラス』のリメイク化を構想。1973年に大ヒットを記録した映画『日本沈没』のプロットを宇宙に拡大、繰り広げられる映画用ストーリーの草案を小松に打診したことから始まった。小松は企画に参加する条件として即席の便乗企画でなく、新たな構想での作品制作を希望、ここに壮大なSFが生まれることとなる。 2015/10/27
まえすとろ
34
日本のSF小説界の重鎮、小松左京が日本のSF映画をけん引すべく自ら原案、脚本、製作、総監督を務めたSF超大作映画『さよならジュピター』のシノプシスを、作者自身がノベライズしたのが本書。1973年に刊行され一躍ベストセラーとなり、映画版も大ヒットした小松の代表作である『日本沈没』を、さらにスケールアップして舞台を太陽系に移し≪リメイク≫したSFスペクタクル巨編の上巻。2014/10/01
K・M
13
西暦2125年。火星極冠の氷床よりナスカの地上絵発見という驚愕の報せが入る。木星に現れる数万年前来訪した宇宙人の母船『ジュピターゴースト』とは一体何か?環境保護団体の不穏な教団も加わり事態は混迷を極めていく‥。恐るべき筆力と圧倒的知識量を誇り日本SF界に君臨した巨匠・小松左京氏が描く壮大なスペースオペラ。本書はノベライズだが1983年に星雲賞受賞しSF小説としての評価はすこぶる高い。あまりに成人向けのラヴ・ルームがなぜ宇宙基地に存在するのか謎。物語性も高く壮大な宇宙の描写は圧倒的、日本SF史に残る快作だ。2023/04/10
まえすとろ
13
日本のSF小説界の重鎮、小松左京が日本のSF映画をけん引すべく自ら原案、脚本、製作、総監督を務めたSF超大作映画『さよならジュピター』のシノプシスを、作者自身がノベライズしたのが本書。1973年に刊行され一躍ベストセラーとなり、映画版も大ヒットした小松の代表作である『日本沈没』を、さらにスケールアップして舞台を太陽系に移し≪リメイク≫したSFスペクタクル巨編の上巻。2013/10/22