ハルキ文庫<br> 竜の眠る浜辺

ハルキ文庫
竜の眠る浜辺

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784894564732
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

百合ケ浜町が、突然濃い霧に覆われた。気がつくと、この町からは誰も出られなくなっており、ティラノサウルスが闊歩する白亜紀の世界へタイムスリップしていた。町の成り上がり久能直吉と二代目直己、変わり者でなまけ者の文筆家田代、孤独なタバコ屋のシズ婆さん―町のさえない人々が、もう一つの世界でファンタジックな青春幻想を抱くもう一つの人生…。SF長篇の傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

54
久しぶりの再読。ここに登録しましたが、私が読んだのは双葉社のハードカヴァーです。(昭和五十四年五月十五日初版発行)山田正紀作品で私が一番に好きな作品です。今読んでも褪せる事のないファンタジー。多くの人に読んでもらいたい一冊です。この本のことが残っていて子供の名前に「夏樹」をぎりぎりまで考えた記憶があります。画数があまりにも悪いので断念したけど(笑)この本が気になった方は是非読んでみて下さい。2012/04/18

ちょき

36
小説は創作であることは百も承知、1本の創作に伏線が多いのも良しとする。だが、全く関係の無いよもやま話を多数詰め込んでボリューム増えて、真になるストーリー部分が実は薄い小説、というものがたまにある。最近出会った作家では、畠山丑雄、金子薫、上田岳弘といった作家陣が私目線では同列。概ねそれらの作家の作品を読むのは徒労に終わる。まぁたまにアタリもあるし何らかの発見を求めて読みますけどね。本作品もそういうカテゴリと同一。まぁ最後まで読みましたけどね。百合ヶ浜。キャラもストーリーもいいんだが読むのがしんどかった。2016/03/07

豆ぽち

20
ある日突然、町全体が白亜紀にタイムスリップしてしまうSFもの。恐竜好きなので、読んでみる。世界に恐竜が闊歩していた地球に思いを馳せる。鬱蒼とした森林、地響きを鳴らしながら歩く巨大な恐竜。今となっては想像するしかないその世界を、一目見れたような錯覚に陥る。いつの日か、「大昔に人間という生物がいたらしい」なんて、新しい知的生命体に言われる日がくるのかなぁ。2015/06/02

えも

13
山田正紀お気に入りSF第13弾■読んだのは双葉社の単行本■うーむ、こんな話だったっけ? SFファンタジーとのことだけど、単にSFのような初期設定をしただけで、いつもの作風と違って切れが感じられない。いい話ではあるけど…。■これで近所の図書館にある山田正紀のお気に入りSFは終了♪2013/10/16

山田太郎

8
登場人物が最後にはなんだか好きになるのが不思議だ。スーパーの社長の奥さんとかタバコ屋のばあちゃんとか2010/03/11

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