内容説明
公共福祉が求められる今、企業家・民間人は何をなすべきか。国と自治体による公共福祉が崩壊に向かい、その担い手としてNPOに期待が寄せられる今、明治・大正・昭和前期における公共福祉の二大先駆者、留岡幸助と大原孫三郎を検証し、現在への処方箋を呈示する初の成果。
目次
第1部 留岡幸助(一八六四‐一九三四年)(留岡幸助―社会事業を本格的に志すまで;「民」の立場での実践例―巣鴨家庭学校;「官」の立場での活動―報徳思想と地方改良運動;北海道家庭学校とオウエンのニュー・ハーモニー;留岡幸助と法律関係者達との交流)
第2部 大原孫三郎(一八八〇‐一九四三年)(大原孫三郎―使命感が芽生えるまで;倉敷紡績内での改革と大原社会問題研究所;労働科学と倉敷労働科学研究所;大原孫三郎と温情主義の武藤山治;大原孫三郎と儒教的人道主義の渋沢栄一)
著者等紹介
兼田麗子[カネダレイコ]
1964年静岡県生まれ。1966年より横浜市在住。現在、早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程在学中。専攻、政治・社会思想。所属、政治思想学会、経済社会学会
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