内容説明
本書は、暦の成り立ちから、暦注の意味、古い習わしの中に隠された生活の知恵など暦の世界をやさしく解説する。暦にまつわる面白いエピソードや貴重な図版も多数収録。ただ日にちや曜日を知るだけではない、人生を豊かにする、暦との新しいつきあい方が見えてくる一冊。
目次
第1章 暦とその変遷
第2章 暦と日本人
第3章 古典文学のなかの暦
第4章 旧暦リズムの生活
付章 こんな暦知ってますか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sun
4
昔、落語の「時そば」で一人目は九つ、二人目は四つ…いったい何時? という疑問から、江戸時代の時を調べたことがある。 今回は古今東西の暦全般を概観した。結構面白かった。 何年か前に気象庁が二十四節気は日本と合わないので一部名称変更しようとしたが、特に俳句関係の人たちが大反対したそうな。 季語にとらわれているようだが、この本には万葉集の例示もあり、もっとおおらかでいい気がする。2013/09/16
霹靂火 雷公
2
暦の歴史から暦注の概要、年中行事の考察に至るまで、筆者の意図する「易しくわかりやすく何でも書いてある本」に近い良著。暦注や方位神は、項目だけは詳しく挙げられており、他著で詳しく調べる為の足掛かりとして便利だと思う。2012/10/11
わ!
0
この本に関して言えば、明らかに間違いだと思える記述が二ヶ所ほどあった。暦の話はややこしいので、誤りは仕方がないが、ややこしい故に、説明自体が誤っていたりした場合、誤りを見つけにくいし、暦の複雑な構造に矛盾が生じ、さらにややこしくなる。数冊の同じ著者の本を読む事になると、テスト問題みたいで面白かったりする。暦の勉強としては、正道の一冊。2017/02/05