内容説明
異文化における人間同士の心のふれあい、あるいはすれちがいは、ときに劇的で、ときに感動的である。悲喜こもごものドラマがフィールドで展開する。国立民族学博物館の広報普及誌「月刊みんぱく」に連載されたリレー式エッセイ。
目次
書くこと、読むこと、書かれたこと
かけ足の中米資料収集旅行
ある牧童の死
雨季を告げたソンクラーン
料理の写真
仮面結社の世界へ
みなし子ヒツジの物語
山の民、排瑤をたずねて
映像の記録と保存
アラビアの「香りの文化」
似て非なるもの
自然のなかのおののき
ヤオ族になったアカ族の女の子
北カフカスの騎馬狩猟文
「生きている博物館」への招待状
ビルマ幽霊譚
私的民族建築学入門
時を視る
ときの喪失