内容説明
「ありはよくはたらくかんしんな虫だけれど、せみは歌ってばかりいるなまけものの虫だ。」なんて言う人がおおぜいいます。でも、本当でしょうか?よく言われることでも、じっさいにしらべてみると、ちがっていることがたくさんあります。ファーブルおじさんは、せみがどんなくらしをしているのか、自分の目でくわしくしらべました。さあ、これからせみの本当のくらしぶりを見ていきましょう。
著者等紹介
小林清之介[コバヤシセイノスケ]
1920年東京に生まれる。東京YMCA英語専門学校卒業。動物に関するおとな向け、子ども向けの著書、訳書100冊以上。「野鳥の四季」(小峰書店)で第23回小学館文学賞を受賞。日本児童文芸家協会顧問、俳人協会評議員
金尾恵子[カナオケイコ]
大阪生まれ。1970年頃から動物や鳥の絵を描き始め、絵本や科学読み物、図鑑などの絵を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
12
ファーブル昆虫記 https://bookmeter.com/books/426003 第3巻(セミ)に出てくるセミは、日本にはいないため、身近なミンミンゼミを取り上げて紹介している本。2021/03/31
joyjoy
9
小学校図書館。「(たまごから)出てきた赤ちゃんは、ふわりとじめんにとびおります」。そして、地面に穴を掘ってもぐっていく。実物大の図では、目に見えるか見えないかの大きさなのに、赤ちゃんすごい! 中学時代の宿泊研修のとき、せみの羽化を見たのを思い出す。めずらしいものが見れたなぁ、と、理科の先生(お名前を忘れてごめんなさい)がにこにことしばらく眺めておられた。その笑顔とセットで記憶に残っている。2023/07/10
みとん
6
朝、今年一番?のセミの鳴き声がしていたので、1年生に読み聞かせ。読んだのは昼すぎで、もうセミは鳴いてなかったのだけど。それに、数日前、カブトムシのお勉強を外部講師の人としているので、興味を持てるかな~と。冒頭の「ありとセミ」は、日本では「ありとキリギリス」が有名なのだけど、1年生はあまり知らなかったよう。今度読んであげよう。幼虫は地面の下で5年過ごすとか、成虫になっても2週間ほどで地面に落ちて死んでしまうことにびっくりした、という感想が多かったです。これを読むと、アリが悪いやつみたいな印象を残すな(笑)2019/06/24
biba
2
イソップの話は知らなかったが、せみってなかなか大変そう。「ありが悪いよ」と娘は言っていた。昆虫にしては長い生涯、お疲れ様。それを調べたファーブルさんのおかげで、娘は昨年見つけたたくさんの抜け殻に思いをはせることができたようだ。2014/06/13
H.Kojima
1
今年の夏は息子が一番仲良しになったせみ♪そのせみの生涯を4歳児に分かりやすく教えるのに丁度良い絵本でした(*^^*)男の子だったら間違いなく食らいつく1冊ですね!2011/10/07