内容説明
耳をすませてごらん。ほら、どこからかふしぎなリズムの太鼓の音が聞こえてくるでしょう。
著者等紹介
くすのきしげのり[クスノキシゲノリ]
児童文学作家。1961年生まれ。鳴門教育大学大学院修了。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などをへて、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を行う
篠崎三朗[シノザキミツオ]
イラストレーター、絵本作家。1937年福島生まれ、桑沢デザイン研究所グラフィック専攻科卒。現代童画会ニコン賞、高橋五山絵画賞、第58回児童文化功労賞受賞。アートディレクターとして教科書のアートディレクションを数多く手がける。至光社から刊行された『おかあさん ぼく できたよ』『わあい わい ゆき』は、ミュンヘン国際児童図書館によって「国際的に価値ある絵本」に選ばれている。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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p.ntsk
41
少年の叩く太鼓はどんな響きだったんだろう。辛い経験をした兄弟に残されたのは両親が残した太鼓。その響きは人々を笑顔にし元気づける。悲しさを知った分だけひとを癒す力があったのかもしれない。 2020/10/20
anne@灯れ松明の火
35
新着棚で。戦争の空しさ、悲しさ、辛さがいっぱい。両親を奪われた悲しみから立ち上がり、歯を食いしばって生きる幼い兄弟。泣きつかれた後、両親が残した太鼓をたたくと、両親の声が聞こえて来る気がして、笑顔になったふたり。太鼓の音は風に乗って、多くの人に届き、聞いた人がまた太鼓をたたく。太鼓の音が人々の心を変えていく……。最後には希望にあふれる物語になった。力強い絵は篠崎三朗さん。2019/12/18
たーちゃん
23
息子が選んだ一冊。でも途中で息子は「こういうお父さんとお母さんが死んじゃってるお話が〇〇くんは一番嫌いなの」と泣きそうな声で言っていました。2022/08/01
ぴよ子
10
太鼓の音でみんなを癒すハートフルな絵本。 よく読み聞かせをするのですが、こういう絵本ってわりと子供たちのウケがいいです。 劇的な展開になってわーっとするものも楽しいのですが、こういった優しいお話もみんな大好きです。 絵の感じがほかの絵本とは違っていてなんだかモンゴルっぽい国を思い浮かべながら読みました。2020/04/30
舟江
3
音楽はいいですよね! どなたか、どこかの国の近平くんに是非この太鼓の叩き方を教えてあげて下さい。 いや、肩たたきの方が早いか。hahaha...。2021/07/05