内容説明
家具の音楽、ノイズ、沈黙、不確定性、チャンス・オペレーション、図形楽譜、イヴェント、ハプニング、アクション、ライヴ・エレクトロニクス、集団即興、テープ・ループ、ミニマル・ミュージック。最も先鋭的な〈音〉の実験が迫る〈音楽〉の根本的転換。
目次
1 実験音楽(の定義)へ向かって
2 歴史的背景
3 始動1950‐60年―フェルドマン、ブラウン、ウォルフ、ケージ
4 見ることと聞くこと―フルクサス
5 エレクトロニックなシステム
6 不確定性
7 ミニマル・ミュージック、確定性、そしてニュー・トナリティ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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クラシック音楽史において近代音楽の次に来るのが現代音楽なのだがこれを一括りにするのではなくそれまでの和声法の流れから来たものを前衛音楽、逆にその音楽技法を忘れることによって進められたのが実験音楽。そういう定義のもとで実験音楽の思想、実例をマイケルナイマンがまとめたのがこの本。内容は気づきと示唆に富んでいて素晴らしいのだが別の人が翻訳している2章以外が文章としてひどいので内容があまり汲み取れないという残念系の専門書になっている。句読点がおかしかったり翻訳というか直訳だったりとひどい。内容はイケてるのに。2021/05/10
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