内容説明
産業的生産性にたいする臨界点に「コンビビアリティ」を配置したイリイチ最初の論考。１９７０年代初頭のアメリカ合衆国の状況を反映し、消費者運動やテクノクラートのあり方にも言及，政治論として独自の位置を占める。訳者ノートでイリイチの思想を多面的に読解。
目次
ポリティカル・インバージョン（科学に挑む；政治に挑む；制度転換の課題；保険―ギャンブルとしての市場；反動的な「現代化」―二つの見解；コンビビアリティの政治学；注と文献解題；訳注）
ブック・ガイド―現代産業社会にたいする多元的な限界設定
訳者ノート―イリイチ思想の開示へ向けて（主要著作；イリイチの思索と活動の軌跡―１９７０年代までを中心に；「ポリティカル・インバージョン」から『コンヴィヴィアリティのための道具』へ；ｃｏｎｖｉｖｉａｌｉｔｙという語をめぐる問題）
