内容説明
本書が目指しているのは、近代人の運命を規定してきた資本主義と民主主義という二つの体制がどのような状況にあり、個人のあり方にどのような影響をもたらしているのかという古典的な問題の解明に、経済からの解放と他者からの解放という二つの解放過程に焦点を合わせつつ、取り取むことである。
目次
序章 仕事、人格、幸福
第1章 経済からの解放
第2章 歴史の終わり、文明の弁証法、アニマル・ラボランスの幸福
第3章 解放と自律
第4章 自己、他者、個人化
終章 自律的個人の行方―経済と宗教の彼方で
著者等紹介
水島茂樹[ミズシマシゲキ]
1948年大阪に生まれる。1977年京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、福岡大学経済学部助教授(専攻/社会思想史)
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