内容説明
市場経済の解明に向けて、価値論の新しい地平を拓く。労働価値論の批判的継承から関係主義的価値論を提示し、商品・貨幣・資本がもつ呪物性の検討を踏まえ市場経済を考察。
目次
第1編 資本主義経済システムと価値論(商品世界における価値とその実体;価値の量的規定と物量体系;商品世界と呪物崇拝 ほか)
第2編 市場の基本構造と商品・貨幣論(商品語と価値形態;価値形態の発展;貨幣の必然性について)
第3編 関係主義的価値論と資本主義経済(関係主義的価値概念と労働価値論;商品貨幣説から現代貨幣の説明原理へ;市場システムと貨幣呪物―貨幣呪物の再生産メカニズム ほか)
著者等紹介
飯田和人[イイダカズト]
1948年北海道に生まれる。1972年明治大学商学部卒業。1977年明治大学大学院政治経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、明治大学政治経済学部教授(専攻/経済理論、経済学史、マルクス経済学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。