内容説明
「制度」の正統性の喪失―政治・経済・家族等、米国社会の全局面に現れた伝統的制度の無力化は、犯罪率の増加と明らかに相関している。60年代以降8倍にも達した街頭犯罪激増の原因を、膨大なデータ群分析を通じ的確に解明した、現代犯罪社会学研究の白眉。
目次
第1章 戦後の犯罪動向を理解する
第2章 犯罪の波―戦後アメリカにおける街頭犯罪の動向
第3章 戦後アメリカにおける犯罪者の特徴と犯罪動向:第4章 既存の犯罪理論の評価
第5章 犯罪と社会制度
第6章 犯罪とアメリカの政治制度
第7章 犯罪とアメリカの経済制度
第8章 犯罪とアメリカの家族の変貌
第9章 正統性の危機への制度的対応―刑事司法・教育・福祉
第10章 戦後アメリカにおける犯罪と制度的正統性
著者等紹介
ラフリー,ゲリー[ラフリー,ゲリー][LaFree,Gary]
メリーランド大学犯罪・刑事司法学部教授。インディアナ大学で博士号取得(1979年)。犯罪学・逸脱の社会学専攻。経済や政治的環境が犯罪に及ぼす影響や人種別犯罪動向などの研究に取り組んでいる
宝月誠[ホウゲツマコト]
京都大学文学研究科・文学部教授。滋賀県生まれ。京都大学文学研究科修了
大山小夜[オオヤマサヨ]
金城学院大学人間科学部講師。兵庫県生まれ。京都大学大学院文学研究科(社会学専攻)博士課程修了
平井順[ヒライジュン]
同志社大学大学院文学研究科(社会学専攻)博士課程在学。大阪府生まれ。同志社大学大学院文学研究科修士課程修了
高橋克紀[タカハシカツノリ]
同志社大学大学院総合政策科学研究科博士課程在学。石川県生まれ。同志社大学法学部卒業
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