出版社内容情報
バンコクの『Bangkok Post』(2007年2月3日)に写真入りで紹介されました。
This book has been praised for its succinct and highly readable version of modern Thai history, and now Pasuk Phongpaichit and Chris Baker's Thailand:Economy and Politics, or Sethkit Kanmuang Thai Samai Krungthep, is now available in Japanese. Translated by a team of 14 academics, headed by Iwamoto Yoshiteru and edited by Akira Nozaki and Atsushi Kitahara, the book was recently published in Tokyo. But Bangkok-based Japanese readers can find it at Kinokuniya book shops.
『アジ研 ワールド・トレンド』№138(2007.3)に書評が掲載されました。
(以下に一部を引用紹介致します)
ＢＯＯＫ ＳＨＥＬＦ 新刊紹介
(前略)さらに「はしがき」を読みながら、本書を書いた著者たちの目論見を紹介しておきたい。初版は、1992年の「暗黒の五月」の政治危機にさらされながら書いた。その危機の複雑さは、タイがどれだけ変化しているか、また急激に変化しているかを示している。その危機を理解する際に多くの外国人観察者が直面する困難そのものによって、冷戦時代の終焉以来こうした変化について要約し、解釈するための本がほとんど書かれていない。本書はその作業に取り組むための一つの試みである。「私たちの利用した資料の約三分の一は1988年以降刊行された著作」であることからわかるように、タイ研究もフロンティアであった。こういう事情を踏まえて、学生にとって役に立ち、熱心な一般読者にも興味がもてる、そして専門家に対して挑戦的な現代タイの概説書を書く。これが筆者たちの意図であった。
(中略)…タイ研究の現代の名著がこうして日本人に手が届きやすくなったことは大層喜ばしいことである。
(評者：原 洋之介)
内容説明
タイは急速に変化しており、そのためこの国の理解は現実にたいして遅れがちであった。そうした理由から、著者たちは本書を書いたのである。経済、社会、政治を網羅し、近年の歴史と現代とを結びつけることができるような広範囲にわたる本を書くように努めた。
目次
プロローグ クンペーンの人生
第１部 村落（稲作フロンティア；高地畑作フロンティア）
第２部 都市（貿易商・徴税請負人・国王；巨大米商人・銀行家・将軍；輸出・ブーム・危機；都市労働者）
第３部 政治（絶対王政国家；革命と独裁；反政府活動と弾圧；軍部と民主主義；市民社会と民衆による政治；政治改革と経済危機への対応；結論）
エピローグ プムプアン・ドゥワンチャンの死と復活
著者等紹介
北原淳［キタハラアツシ］
神戸大学名誉教授・龍谷大学経済学部特任教授。タイ地域研究・社会経済学
野崎明［ノザキアキラ］
東北学院大学教授。アジア経済論・開発経済学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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