出版社内容情報
伝統と革命,近代とダイナミズム,参加と抗議,社会主義と全体主義,ヨーロッパを統一的に把握する比較ヨーロッパ文明論の試み
内容説明
ヨーロッパが統一の方向に動き、ソ連・東欧の自由化が開放の位相を明らかにし、グローバルに人間の容器としての国家のあり方を問い直さねばならなくなっている今日、著者の提起する視座は力を発揮するか?「近代化」を進化の“終点”としてではなく“特定の型の文明”とみなす、新しいヨーロッパ論。
目次
第1章 文明形成・生態学的枠組・政治的ダイナミクス
第2章 ヨーロッパの文明と近代の基本的特性とダイナミクス
第3章 ヨーロッパ小国における中心―周辺関係についての省察
第4章 社会主義と伝統
第5章 ヨーロッパの伝統とヨーロッパ自由主義の危機
第6章 古典的「純粋」革命をこえて―現在の近代社会に革命運動とラディカリズム
第7章 比較の視座からみたケマル主義革命