内容説明
会社とサラリーマンの研究を経済学や経営学、社会学や心理学だけにまかせておくのはもったいない。これはふたつのミンゾクガク(民族学・民俗学)のみならず、広義の人類学や文明学を動員してとりくむべき格好の対象ではないか。現代の常民とその職場をフィールドワークする。
目次
経営人類学にむけて―会社の「民族誌」とサラリーマンの「常民研究」
日本企業の権力継承
大軌=近鉄にみる「会社主義」の変遷
財閥関係者の準拠集団行動と社会的基盤
会社と宗教
シンガポールの中国系移民における文化的価値観と企業家精神
宗教的価値と企業のダイナミックス
「組織人間」とマネジメント思想―組織社会の神話
人はいかにして組職人間になるか―インサイダー・レポート
日本の企業秘書の集団執務体制〔ほか〕