内容説明
江戸中期に佐竹藩に仕えた正阿弥伝兵衛が金銀銅杢目金を考案し絶賛を浴びた。しかしその技法は途絶えて久しく、平成になって秋田在住の一金工家が生涯と全資産を注ぎ込んで再現に成功する。銀と銅の杢目金が既に再現されていたが金が加わることでその技術は極端に難しくなった。主人公森光男は正阿弥伝兵衛の作品に魅せられ狂ったようにその技法の再現に人生をかけて…一人の男が生涯の夢を実現すべく悪戦苦闘のすえに県文化功労賞を受けるまでの物語。
著者等紹介
坂本成穂[サカモトシゲオ]
本名・坂本重夫。埼玉県宮代町在住。1938年生まれ、定年と同時に執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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