「アイヌ神謡集」を読みとく

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  • サイズ B5判/ページ数 487p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784883231331
  • NDC分類 829.2
  • Cコード C2087

出版社内容情報

知里幸恵の名著「アイヌ神謡集」のアイヌ語がこの1冊で誰にでも読めるようになった!
各編の構成
物語とその背景
アイヌ語/知里幸恵訳/現代語訳/英語訳
言葉の解説
巻末に単語索引

1.シマフクロウ神が自らをうたった謡「シロカニペ ランラン ピシカン」
kamuycikap kamuy yayeyukar / Song sung by the owl god
2.キツネが自らをうたった謡「トワ トワ ト」
cironnup yayeyukar / Song sung by the fox god
3.キツネが自らをうたった謡「ハイクンテレケ ハイコシテムトゥリ」
cironnup yayeyukar / Song sung by the fox god
4.ウサギが自らをうたった謡「サンパヤ テレケ」
isepo yayeyukar / Song sung by the hare god
5.谷地の魔神が自らをうたった謡「ハリッ クンナ」
nitatorunpe yayeyukar / Song sung by the dragon god
6.小オオカミの神が自らをうたった謡「ホテナオ」
pon horkewkamuy yayeyukar / Song sung by the little wolf god
7.シマフクロウ神が自らをうたった謡「コンクワ」
kamuycikap kamuy yayeyukar / Song sung by the owl god
8.シャチの神が自らをうたった謡「アトゥイカ トマトマキ クントゥテアシ フムフム!」
repun kamuy yayeyukar / Song sung by the killer whale (orca) god
9.カエルが自らをうたった謡「トーロロ ハンロク ハンロク」
teらをうたった謡「カッパ レウレウ カッパ」
esaman yayeyukar / Song sung by the otter god
13.沼貝が自らをうたった謡「トヌペカ ランラン」
pipa yayeyukar / Song sung by the swamp mussel god.

・アイヌ語をカタカナで表記し、逐語訳も付け、誰にも読めてわかる。
・序文、本文に英語訳を付けた。「アイヌ神謡集」の全てが初めて英語に訳された。
・ 代語の訳文を付け、中学生にも読めるようになった。
・ 物語の背景説明」を入れ、物語の理解を深められるよう工夫されている。
・ 「アイヌ語の説明」を付け、一語一語詳しく説明。
初心者のアイヌ語学習にも役立つ。
・ 難語、不明語の解明を行い、謎を徹底解明。
・ 各物語に「コラム」を設けてアイヌ文化の基礎知識を盛り込んだ。   
シマフクロウ、オオカミ、ウサギ、カワウソ、キツネ、カエル・・・・こうしたカムイ(神)たちは人間にどんなメッセージを送ってくるのか? 人と自然の共存の方法をカムイ自ら語ったユーカラ。

各紙絶賛紹介
2003/6/4 北海道新聞
2003/6/24 朝日新聞
2003/6/18 赤旗
2003/6/30 毎日新聞

内容説明

シロカニペ、ランラン、ピシカン(銀の滴降る降るまわりに)を含め13話を収録。この一冊で名著「アイヌ神謡集」(知里幸恵著)のアイヌ語が初心者にも読める!80年間待たれてきた画期的な書がついに完成。カタカナで表記され、誰もがアイヌ語を読め、意味がわかる。

目次

シマフクロウ神が自らをうたった謡「シロカニペ、ランラン、ピシカン」
キツネが自らをうたった謡「トワ、トワ、ト」
キツネが自らをうたった謡「ハイクンテレケ、ハイコシテムトゥリ」
ウサギが自らをうたった謡「サンパヤ、テレケ」
谷地の魔神が自らをうたった謡「ハリッ、クンナ」
小オオカミの神が自らをうたった謡「ホテナオ」
シマフクロウ神が自らをうたった謡「コンクワ」
シャチの神が自らをうたった謡「アトゥイカ、トマトマキ、クントゥテアシ、フムフム!」
カエルが自らをうたった謡「トーロロ、ハンロク、ハンロク」
小オキキリムイが自らをうたった謡「クッニサ、クトゥン、クトゥン」
小オキキリムイが自らをうたった謡「タノタ フレフレ」
カワウソが自らをうたった謡「カッパ レウレウ カッパ」
沼貝が自らをうたった謡「トヌペカ ランラン」

著者等紹介

片山龍峯[カタヤマタツミネ]
1942年東京生まれ。東京外国語大学ポルトガル・ブラジル語学科卒業。片山言語文化研究所代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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koz

6
アイヌの口伝を知里幸恵氏が記した「アイヌ神謡集」では左右の頁にローマ字表記と日本語表記が並んでおり、物語にも増してトワトワトの韻や今も北海道の地名に残るアイヌ語の不思議な響きの魅力を伝えている。本書では更に逐語訳・英訳、現代日本語訳が加わり、より深い理解の助けとなる。 「愛する私たちの先祖が起伏す日頃互に意を通ずる為に用いた多くの言語、言い古し、残し伝えた多くの美しい言葉、それらのものもみんな果敢なく、亡びゆく弱きものと共に消失せてしまうのでしょうか。」北の地の往時を偲びたいと思う2013/10/20

Koning

2
知里幸恵によるアイヌ神謡集の余り顧みられない見開き左側のアイヌ語部分を詳細に解説した本。インターリニアー本。巻末に岩波文庫版の見落されただろう誤植についての解説もある。これを読んでいるとCD版(謡を再現したもの)を是非とも聞きたくなって来る(お財布が以下略)。文庫版(あるいは青空文庫版)で持て余していた人は是非この美しい謡を味わう切っ掛けにして欲しいとおもってしまった。2012/03/15

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