出版社内容情報
執筆者一覧（執筆順）
軽部征夫 東京工業大学 資源化学研究所
（現） 東京工科大学 片柳研究所
久保いずみ （株）富士電機 総合研究所
（現） 創価大学 工学部 生物工学科
鈴木博章 （株）富士通研究所 有機材料研究部
（現） 筑波大学 物質工学系
佐野恵一 （株）常光 東京技術研究所
本橋亮一 東亜電波工業（株） 分析技術部
（現） 東亜ディーケーケー（株） 経営企画部
木村 純 日本電気（株） 資源環境技術研究所
（現） 日本電気（株） 基礎研究所
塩野 悟 三菱電機（株） 中央研究所
（現） 三菱電機（株） 先端技術総合研究所
北川 泰 アサヒビール（株） 中央研究所
後藤正男 ＮＯＫ（株） 技術本部
前田拓巳 （株）島津製作所 中央研究所
服部信司 （株）メイテック 研究開発部
（現） 武田印刷（株） 経営企画室
野添由照 （株）タケダメディカル
村松 宏 セイコー電子工業（株） 研究開発部
（現） セイコーインスツルメンツ（株） 研究開発部
依田賢太郎 東洋紡績（株） 研究総括部
（現） 東海大学 開発工学部 医用生体工学科
引馬基彦 味の素（株） 中央研究所
（現） 帝京科学大学 理工学部
松本邦男 東洋醸造（株） メディカル事業部
（現） 神奈川工科大学 工学部 応用化学科
山下 直 電気化学計器（株）
（現） 東亜ディーケーケー（株）
大谷芳亨 日新電機（株） 研究開発部
Valerie M.Owen Biotechnology Centre Cranfield Insutitute of Technology,Cranfield,UK
（執筆者の所属は，注記以外は1987年当時のものです）
構成および内容
【第Ⅰ編 総 論】
第１章 総論 軽部征夫
１．はじめに
２．バイオセンサーの原理
３．生体材料
４．トランスデューサー
５．酵素センサー
６．免疫センサー
７．微生物センサー
８．バイオサーミスタ
９．フォトバイオセンサー
10．マイクロバイオセンサー
11．おわりに
【第２編 開発動向】
第２章 酵素センサー 久保いずみ
１．はじめに
２．酵素センサーの原理
３．酵素固定化技術
３．１ 固定化の意義
３．２ 酵素の固定化法
４．最近の技術動向
４．１ メディエーター固定化型酵素センサー
４．２ 好熱性細菌由来の酵素を用いた酵素センサー
４．３ その他の酵素センサー
４．４ 固定化法の進歩
５．酵素センサーの実用化
第３章 微生物センサー 鈴木博章
１．はじめに
２．微生物センサの構造・原理
３．使用する微生物
４．トランスデューサー
５．微生物の固定法
６．微生物センサー各論
６．１ グルコースセンサー
６．２ アルコールセンサー
６．３ アンモニアセンサー
６．４ 二酸化炭素センサー
６．５ アミノ酸センサー
６．６ 有機酸センサー
６．６．１ 酢酸センサー
６．６．２ ギ酸センサー
６．７ 発ガン物質センサー
６．８ 耐熱性微生物センサー
６．８．１ 二酸化炭素センサー
６．８．２ BODセンサー
６．９ その他のセンサー
７．今後の課題
第４章 免疫センサー 佐野恵一
１．はじめに
２．間接法
２．１ ラジオイムノアッセイ法（RIA法）
２．２ 控訴免役測定法（EIA法）
２．３ 蛍光免役測定法
２．４ 蛍光偏光免役測定法
２．５ スピンイムノセンサー
２．６ リポソームイムノセンサー
２．７ 酵素免疫センサー
２．８ 発光免疫センサー
３．直接法
３．１ ネフェロメトリー免疫測定法
３．２ 免疫センサー
３．３ ゆらぎ免疫センサー
第５章 電極センサー 本橋亮一
１．はじめに
２．過酸化水素電極
３．溶存酸素電極
４．電導度電極
５．イオン電極
６．酸化還元電位電極
７．おわりに
第６章 FETセンサー
１．集積型FETバイオセンサー 木村 純
１．１ SOS／ISFET
１．２ SOS／ISFET型ワンチップバイオセンサー
１．２．１ 参照電極の固体化
１．２．２ SOS／ISFET型ワンチップバイオセンサー
１．３ フォトリソグラフィーによる酵素膜のパターニング
１．４ バイオセンサーのインテリジェント化
２．FETセンサーのための固定化酵素膜製膜法 塩野 悟
２．１ はじめに
２．２ FETバイオセンサーのための固定化酵素膜製膜法の概観
２．３ 直接フォトパターニング法を適用したFETバイオセンサー
２．３．１ 単機能性FETバイオセンサー
２．３．２ 多機能性センサー
２．４ おわりに
３．酢酸菌および酢酸菌の細胞膜を利用したISFETアルコールセンサー 北川 泰
３．１ はじめに
３．２ 酢酸菌の細胞膜およびその特徴
３．２．１ 酢酸菌の細胞膜酵素の特徴
３．２．２ 酢酸菌のアルコール酸化酵素系を利用した場合の利点
３．３ 酢酸菌を用いたISFETアルコールセンサー
３．３．１ 実験方法
３．３．２ 結果と考察
３．４ 細胞膜を用いたISFETアルコールセンサー
３．４．１ 実験方法
３．４．２ 結果と考察
３．５ おわりに
４．FETマイクロバイオセンサーの開発 後藤正男
４．１ はじめに
４．２ 原理
４．２．１ 構造
４．２．２ 測定法
４．２．３ 界面電位
４．３ 生体素子
４．３．１ 酵素
４．３．２ 微生物
４．３．３ 抗原・抗体
４．３．４ レセプター
４．３．５ イオノフォア（抗生物質）
４．３．６ プロトンポンプ，生体膜，人工生体素子
４．４ 有機薄膜
４．４．１ 要求特性
４．４．２ 有機薄膜の形成法およびその種類
４．４．３ ポリビニルブチラール膜
４．４．４ 固定化法
４．５ デバイス
４．５．１ 集積化
４．５．２ アモルファスシリコン－ISFET
４．６ おわりに
第７章 フォトバイオセンサー 前田拓巳
１．はじめに
２．化学発光を利用したフォトバイオセンサー
２．１ 化学発光を利用したフォトバイオセンサー
２．１．１ 化学発光
２．１．２ バイオフォトダイオード
２．２ フローインジェクション方式によるフォトバイオセンサーシステム
２．３ 電気化学発光を利用したフォトバイオセンサー
３．蛍光，吸光利用したフォトバイオセンサー
３．１ 光ファイバー化学センサーの種類
３．２ 光ファイバー酵素センサー
３．３ 光ファイバー免疫センサー
３．４ 光ファイバーpHセンサー
３．５ その他の光ファイバーセンサー
４．おわりに
第８章 マイクロバイオセンサー
１．マイクロバイオセンサー（埋込み式） 服部信司
１．１ はじめに
１．２ バイオセンサーを用いた臨床化学分析
１．３ 人工膵臓用グルコースセンサー
１．３．１ 人工膵臓の概要
１．３．２ ベッドサイド型グルコースセンサー
１．３．３ 携帯型または埋込み型人工膵臓用グルコースセンサー
１．４ おわりに
１．４．１ 今後の課題
１．４．２ 実用化の展望
２．マイクロバイオセンサー（使い捨て型） 野添由照
２．１ はじめに
２．２ 酵素電極法による使い捨て型バイオセンサーの現状
２．２．１ ２極法と３極法
２．２．２ 過酸化水素電極を用いたグルコースセンサー
２．２．３ メディエーターを用いたグルコースセンサー
２．２．４ 温度依存性
２．３ おわりに
第９章 圧電素子バイオセンサー 村松 宏
１．はじめに
２．振動子センサーの展開
２．１ 水晶振動子の化学計測への応用
２．２ SAWデバイスの化学計測への応用
２．３ バイオセンサーへの展開
３．圧電素子のバイオセンサーへの応用
３．１ 水晶振動子の免疫センサーへの応用
３．１．１ 抗BSA（ウシ血清アルブミン）抗体測定センサー
３．１．２ 競争法を利用した免疫測定
３．１．３ 二段階法
３．１．４ サンドイッチ法
３．１．５ 白血球計測センサー
３．１．６ 病原性微生物センサー
３．２ SAWデバイスによる免疫測定
４．フローセルを用いた水晶振動子バイオセンサー
５．おわりに
【第Ⅲ編 応 用】
第１０章 医療 依田賢太郎
１．はじめに
２．臨床検査への応用
２．１ 検体検査
２．１．１ 酵素センサー
２．１．２ 免疫センサー
２．１．３ 酵素免疫センサー
２．１．４ その他のセンサー
２．２ 生体検査
２．２．１ 経皮血液ガス測定用センサー
２．２．２ 心臓カテーテル用酸素センサー
２．２．３ 乳酸連続センサー
２．２．４ カテーテル用ISFETセンサー
２．２．５ ヘモグロビン測定用センサー
３．人工臓器への応用
３．１ 人工膵臓
３．２ 人工腎臓
３．３ 人工肝臓
４．おわりに
第１１章 発酵工業 引馬基彦
１．はじめに
２．成分センサーの必要性
２．１ プロセス管理におけるオンライン計測
２．２ 測定対象成分の発光槽外への取り出し
３．バイオセンサーの方式と選定
３．１ 酸素電極方式
３．２ メディエーター利用酸素電極方式
３．３ 過酸化水素電極方式
３．４ ISFET方式
４．バイオセンサーの性能評価試験
５．バイオセンサーの実用化例－グルタミン酸センサー－
５．１ 開発の経緯
５．２ 測定原理
５．３ 応答特性
５．４ 実用性
５．５ グルタミン酸迅速定量システム
６．おわりに
第１２章 食品 松本邦男
１．はじめに
２．食品分野における酵素センサーの利用
３．食品分野に利用されている酵素センサー
３．１ 原理
３．１．１ 固定化酵素膜－過酸化水素電極方式
３．１．２ 固定化酵素膜－酸素電極方式
３．２ 固定化酵素の調製
３．２．１ 多孔性ポリアクリロニトリル膜
３．２．２ 感光性ポリビニルアルコール膜
４．食品分野における酵素センサーの応用例
４．１ 単機能型酵素センサー
４．１．１ アルコールセンサー
４．１．２ グルコースセンサー
４．１．３ 乳酸センサー
４．１．４ ペプチドセンサー
４．１．５ マルトオリゴ糖センサー
４．２ 多機能型酵素センサー
４．２．１ 魚介類の鮮度センサー
４．２．２ 旨味成分センサー
５．おわりに
第１３章 工業プロセス 山下 直
１．工業プロセスに対するバイオセンサーの応用
２．工業プロセスにおいて要求されるオンラインセンサーの条件
３．オンラインセンサーとしての性能（１）－酵素センサーの場合－
３．１ アスコルビン酸センサー
３．２ その他の酵素センサー
４．オンラインセンサーとしての性能（２）－微生物センサーの場合－
４．１ 酢酸センサー
４．２ エチルアルコールセンサー
５．バイオセンサーを用いたオンライン分析システム
６．今後の発展と問題点
第１４章 環境計測 大谷芳亨
１．はじめに
２．BODセンサー
３．BODセンサーによる測定システムの概要
３．１ 微生物膜の作製方法
３．２ BODセンサーの構成
３．３ 測定システムの構成
３．４ BOD標準液
４．測定システムの特性
４．１ BODセンサーの応答
４．２ 検量線
４．３ ｐＨと温度の影響
４．４ 従来法（５日間法）とBODセンサー法との相関
４．４．１ 有機化合物の測定
４．４．２ 実廃水の測定
４．５ 安定性
５．BOD連続測定装置
５．１ 構成と機能
５．２ 装置の仕様
５．３ 装置のメンテナンス
６．今後の課題
【第Ⅳ編 海外の研究開発・市場】
第１５章 海外の開発・市場動向 Valerie M.Owen （訳：民谷栄一）
１．はじめに－バイオセンサービジネス－
２．応用
３．医療用酵素電極
４．他の商業用バイオセンサー
５．将来展望
内容説明
本書では、基礎的事項については総論で簡潔にまとめ、実用化を目指した研究開発の動きをとらえ、技術の概要、技術動向、研究成果、課題と実用化の展望、等について、企業の第一線の研究開発担当者が解説した。
目次
第１編 総論
第２編 開発動向（酵素センサー；微生物センサー；免疫センサー；電極センサー；ＦＥＴセンサー；フォトバイオセンサー；マイクロバイオセンサー；圧電素子バイオセンサー）
第３編 応用（医療；発酵工業；食品；工業プロセス；環境計測）
第４編 海外の研究開発・市場
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