内容説明
超絶的なロマン主義者の理想もやがて歴史の中に組み込まれ、多元主義的に展開していく。19世紀アメリカの作家たちの肖像を、新しい市場社会との関わりで描き出す本書は、彼らの果たす知的オデッセイとしての役割を浮き彫りにする。アメリカ文化を歴史的に統合して理解しようとする者にとって待望の翻訳書。
目次
1 エマソン―つきまとう商品
2 『ウォールデン』と「商売の呪い」
3 ホーソーン、メルヴィルと民主的大衆
4 市場で語る―『緋文字』論
5 芸術家と市場―『七破風の館』論
6 首を売る―『モビー・ディック』論
7 「書記バートルビー」と経済の転換
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