CODE―インターネットの合法・違法・プライバシー

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  • サイズ A5判/ページ数 449,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784881359938
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C3055

出版社内容情報

従来のインターネットやその規制をめぐる議論は、脳天気な自由主義と、ことなかれ主義とで、なし崩し的に行われてきている。本書は、Microsoftの独占禁止法裁判において連邦裁判所に「スペシャルマスター」に任命されたサイバー法の第一人者として注目の集まるレッシグ教授が、インターネットがもたらす変化を、法はどう対応するべきか? どう変更したいのか? われわれは、法が見落としてきた「自由」「規制」をどう選択したいのか…われわれにはすべき選択があると提言する。また、多様化するインターネットが今後どういう将来を形作り、インターネットに対してどのような規制がかけられるのか、という問題を決定していく。

【目次】

第一部 規制・制御できるということ

第一章 コードは法である
第二章 サイバー空間からのパズル四つ
第三章 現状主義
第四章 コントロールのアーキテクチャ
第五章 コードを規制する



第二部 コードとその他規制するもの

第六章 各種のサイバー空間
第七章 なにがなにを規制するか
第八章 オープンコードに見る限界



第三部 アプリケーション

第九章 翻訳
第一〇章 知的財産
第一一章 プライバシー
第一二章 言論の自由
第一三章 間奏
第一四章 独立主権



第四部 対応

第一五章 われわれが直面している問題
第一六章 対応
第一七章 デクランのわかってないところ

目次

第1部 規制・制御できるということ(コードは法である;サイバー空間からのパズル四つ;現状主義 ほか)
第2部 コードとその他規制するもの(各種のサイバー空間;なにがなにを規制するか;オープンコードに見る限界)
第3部 アプリケーション(翻訳;知的財産;プライバシー ほか)
第4部 対応(われわれが直面している問題;対応;デクランのわかってないところ)

著者等紹介

レッシグ,ローレンス[Lessig,Lawrence]
イェール大学のロースクール卒業。最高裁判所の裁判官の書記を務めた後、シカゴ大学、ハーバード大学を経て、現在、スタンフォード大学にて憲法、契約、サイバースペースの法律の教鞭をとる。Microsoft社の独占禁止法裁判において連邦裁判所に“スペシャルマスター”に任命されたサイバー法の第一人者として注目される

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務のかたわら、小説、経済、ネット文化、コンピュータなど無節操なほどに広範な分野での翻訳および各種の雑文書きに手を染める。フリーソフトの社会的な意義に関しても造詣が深い。著書に「新教養主義宣言」「山形道場」、共著に「Linux日本語環境」、訳書に「コンピュータはむずかしすぎて使えない」「クルーグマン教授の経済入門」「伽藍とバザール」他多数

柏木亮二[カシワギリョウジ]
1972年福岡生まれ。東京大学経済学部経済学科卒業。その後、大手調査会社にて山形浩生の後輩という立場になり、現在にいたる。マーケティングから経済学、そして情報通信産業などを節操なくカバー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

5
サイファーパンクがインターネットに自由を求めた前世期末、法学者である著者は政府や統治が自由の確立の必要条件と見る。一方著者は立法府の現状を、集合的価値観より個別的価値観に関心を持つ利益集団に牛耳られているとし、政府を集合的価値の支援へ向けなくては司法は動けないと考える(実際著者は2015年に大統領選に立候補した)。1999年刊の本書は、法の翻訳の硬直性とサイバー空間のフリー(無料)のオープンコードを並置し、商業的クローズドコードの強い世界での立法の役割への悲観と共にサイバー空間での知的コモンズ形成を語る。2018/05/31

Mentyu

1
インターネットが完全な自由の場だという幻想が残ってた時代にこれを書いたというのはすごい。2017/10/16

yagian

1
Googleはかろうじて創設されていたけれど、FacebookもiPhoneも影も形もなかった1999年に、合衆国憲法修正第1条(表現の自由)の精神をインターネット(サイバー空間)のアーキテクチャに実装する方法を考えた本。レッシグの暗い予想の通り、サイバー空間は産業と政府が協調して規制されたものとなり、利用者はそのことにおおむね無関心だったのがその後の歴史だった。それは、ごく一部の人が利用していたインターネットが、多くの人が利用するコモディティになる、ということの当然の帰結なのだろう。2015/11/01

orange21

0
読んだ当時はえらく影響を受けたし、いまだにアーキテクチャtによる規制、みたいな考え方はあたまにのこっている。2006/12/01

ネオおしりいぬ

0
法律、市場原理、物理制約、常識の関係が理念レベルで書かれているので面白く読めました。法律の話しでもこういう本なら楽しく読めますね。2012/01/10

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