出版社内容情報
「利己的な遺伝子」の新たなパラダイム「利己的な遺伝子」で説明できない、人間の本性を「遺伝子功利主義」で解きあかすわたしたちの心をつくっているものは、「利己的な遺伝子」である。それなのに、人間社会には「協力」や「助け合い」があるのはなぜか?ヒトが社会生活の中で自分の利益を犠牲にするのはなぜか?見かえりを期待しているのか? 得をするためか?それは、ヒトが生まれながらそなわっている本能だからだ。われわれの体と同じく……徳は遺伝子の産物なのだ。
【目次】
「利己的な遺伝子」の新たなパラダイム
「利己的な遺伝子」で説明できない、
人間の本性を「遺伝子功利主義」で解きあかす
わたしたちの心をつくっているものは、「利己的な遺伝子」である。それなのに、人間社会には「協力」や「助け合い」があるのはなぜか?
ヒトが社会生活の中で自分の利益を犠牲にするのはなぜか?
見かえりを期待しているのか? 得をするためか?
それは、ヒトが生まれながらそなわっている本能だからだ。
われわれの体と同じく……徳は遺伝子の産物なのだ。
【目次】
プロローグ――ロシアのアナーキストの脱獄
第1章 遺伝子の社会――反乱について
協力のロシア人形
利己的な遺伝子
利己的な胚
ミツバチの巣の内乱
肝臓の反乱
胆汁のなかの虫
全体の幸福
第2章 労働の分担――自給自足は過大評価されている
集団主義
ピンづくりの寓話
石器時代の技術革新
第3章 囚人のジレンマ――コンピュータは協力を学ぶ
タカとハト
血を分けたコウモリの兄弟たち
第4章 タカとハトの違い――よい評判をとれば得をする
怪物退治
「お返し戦略」のアキレス腱
パヴロフ登場
相手の出方をみる魚
最初の道徳家
魚を信じることができるか?
第5章 義務とごちそう――食べ物に関する人間の寛大さ
セックスのための肉――チンパンジーの場合
男女の分業
平等主義者のサル
危険の広がり
第6章 公益と個人的贈り物
盗みの黙許
社会的市場
武器としての贈り物
見栄を張る
第7章 道徳感情論
復習は非合理的である
約束
公正さの重要性
道徳的感性
他社を利他主義者にさせる
道徳感情論
第8章 部族をつくる霊長類
生きる姿勢を持つサルたち
イルカの暗い側面
部族の時代
青緑アレルギー
第9章 戦争の原因
利己的な群れ
郷に入っては
百万人の人間がいっせいに間違うことはない、というのは真実か
汝の隣人を愛せ、だが隣人以外はすべて憎め?
パートナーを選ぶ
第10章 交易による利益――交換によって二足す二は五になる
交易戦争
商人の法律
銀と金
比較の問題
第11章 宗教としての生態学
説教と実行
石器時代の大規模な絶滅
ヒツジの囲いを見つけたオオカミのように
価値への招き
第12章 財産の力――政府に足りないもの
大衆の権利
国営化には要注意
リバイアサンの悲劇
研究室の高潔な野人
動くものすべからく利用すべし
独占はタブー
第13章 信頼
万人の万人に対する戦争
高潔な野人
楽園の再発見
共同体精神を盗んだのは誰か
注釈:参考文献
原題:The Origins of Virtue
内容説明
わたしたちの心をつくっているものは、「利己的な遺伝子」である。それなのに、人間社会には「協力」や「助け合い」があるのはなぜか?「利己的な遺伝子」で説明できない、人間の本性を「遺伝子功利主義」で解きあかす。
目次
ロシアのアナーキストの脱獄
遺伝子の社会―反乱について
労働の分担―自給自足は過大評価されている
囚人のジレンマ―コンピュータは協力を学ぶ
タカとハトの違い―よい評判をとれば得をする
義務とごちそう―食べ物に関する人間の寛大さ
公益と個人的贈り物
道徳感情論
部族をつくる霊長類
戦争の原因
交易による利益―交換によって二たす二は五になる
宗教としての生態学
財産の力―政府に足りないもの
信頼
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