出版社内容情報
1949年6月8日、カトリック礼拝堂へと導かれ、昭和天皇はキリストの像の前に立っていた。「危ない!」と脇鉄一別府市長は叫んだ。その日もし脇市長が叫ばなかったら日本はキリスト教国になっていた。その日、別府小百合愛児園でマッカーサーとカトリックの陰謀が仕組まれていたのだ・・・。
内容説明
「陛下が危ない!」市長は叫んだ。九州巡幸・別府小百合愛児園の礼拝堂、昭和天皇にそのとき何が起こったのか?マッカーサーとカトリックが仕組んだ「日本改造計画」の秘密を暴く。
目次
第1章 幻の「別府事件」
第2章 忍び寄るカトリックの魔手
第3章 天皇教の国、日本
第4章 昭和天皇は「神」でありしか
第5章 天皇とマッカーサーの神学的会見
第6章 変貌し続ける天皇教
第7章 象徴天皇とキリスト教
著者等紹介
鬼塚英昭[オニズカヒデアキ]
1938年大分県別府市生まれ。別府鶴見ケ丘高校卒業後、上京。中央大学法学部で学びながら数多くの職に就く。学費未納で中退後、故郷・別府にて家業の竹細工職人となる。生業の傍ら、国内外のありとあらゆる関連書を渉猟・読破、関係者にも精力的に取材を重ね、郷土史家として私家版の歴史書を書き上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
51
1つ1つの史実、語録などの紐解きから見える解釈。米軍関係者はもちろんだが、天皇周辺の信者の影響も否定はできない。興味深いのは、マッカーサーと天皇の会談における思惑。神経戦とは言わないが、日本国存亡とも言える方向性への影響。一方、状況証拠を積み重ねる論旨故に一定の先入観を感じざるを得ない。時間との戦い故に、証言の少なさが辛いところ。結果、少々飛躍しすぎているかなぁと感じるのが、天皇の”恋”と、2・26将校やその後のテロを繋げる件。巡幸や資産の件も、フィクションとした方が、より真実味を伴う気がする。2018/02/04
cronoq
6
激動の1949年6月、九州を行幸中の昭和天皇が別府を訪れた際、カトリック系の幼稚園にて「キリスト教に帰依する天皇」を演出・写真撮影し、日本をカトリック国家に生まれ変わらせる策謀が失敗した(別府事件)。戦前まで遡って調べられた事件の背景の記述は、まるで推理小説を読むかのよう。時系列的に叙述されてはおらず、またテーマが頻繁に飛ぶので、お世辞にも読みやすいとは言えない。しかし、初めて聞く(読む)内容も多く、興味深く読み終えることができた。2014/02/01
詠月
1
世界を操る誰かは何人で、どんな喧嘩をしているのでしょう。日本がカトリック教国ってあり得ないけどあり得たのかもしれない歴史の渦。2014/07/29
くりこ
0
△2017/02/11
チダ(uy1)
0
読んで、驚いた。 現実ありえないことでもない。と 感想。 詳細はアマゾンや書評でどうぞ。 2014/06/22