感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルピナスさん
57
娘情報だが、摂食障害には色々な種類があり、本書で扱う拒食症タイプは世界的には14%に過ぎない。体重が平均以下なのは摂食障害者の4%のみなので、例えば過食嘔吐タイプの摂食障害を抱えて生きている事を外見から判断するのは難しい。食べないようにしながら心は食べ物に囚われ消費カロリーをアップしようといつまでも運動し、見ていてとても心配な摂食障害。でも普通に生活しろと責めた所で何も解決はしない。本人も家族も助けを求める手を広く広げ、一歩ずつ変化を受け入れていく事が必要。もしかしてと思った方、是非本書を手に取って欲しい2023/03/31
ネギっ子gen
44
摂食障害の当事者が作った絵本ということで、当事者の心に訴えるものになっている。自分が摂食障害であるとの自己認識がある人以外、その傾向のあることに気づいていない人にも届くように、サブタイトルで「やせたくなったら要注意」と。オバケは囁きます。“ササヤキ”が聞こえてきたら、心の声に耳を傾けてみよう、と。「やせたい」という思いの底には、違う悩みが隠されているのかも。冒頭の注意書きに、<摂食障害は、食べる行動を中心にいろいろな問題があらわれる病気で、拒食症や過食症が代表です。本書では主に拒食症を取り上げます>と。⇒2021/08/01
たまきら
43
摂食障害の苦しさを知っている方が書いた内容は、どこかおそろしくてどこか優しい。たった一つの自分のよりどころが、たった一つ支配できるものが、体だから…。孤独と傷ついた絶望している魂が、かわいらしい絵の奥で息づいていて、リアルでした。読み友さんの感想を読んで。2023/01/26
わむう
29
保健の先生から勧められて。なぜ摂食障害になってしまうのか、スリムになりたいという単純なものではなく心の奥底にある大きな悩みが原因であることを子どもにもわかりやすく書いています。自分の体型を気にする生徒がとても多いで、学校図書館に購入することにしました。2020/07/16
奏
4
摂食障害の拒食症に関する絵本。どんな心境で、どんなことが身体に起こるのか、とてもわかりやすく書かれています。真面目でがんばりやの人の方が陥りやすいとのこと。自分で自分を認めることって難しいからこそ周りの理解と支えが大きな力になると思う。2022/03/23