内容説明
国家か、市民か、民衆か。「流産した二月革命」に投げ込まれたプルードンが獄中から語る、ブルジョワジーへの激越な批判と、己が迷妄への痛切な懺悔。破綻しつつある中央集権思想を彼方より撃つ。
目次
懺悔ノ祈リ
信仰告白。諸党派の性質と目的
政府の性質と目的
一七八九‐一八三〇年、政府の行動
一八三〇‐一八四八年、政府の腐敗
二月二四日、臨時政府
三月一七日、ルイ・ブランの反応
四月一六日ルドリュ=ロランの反応
五月一五日、バスチードとマラストの反応
六月二三‐二六日、カヴェニャックの反応〔ほか〕
著者等紹介
プルードン,ピエール=ジョゼフ[プルードン,ピエールジョゼフ][Proudhon,Pierre‐Joseph]
フランスの社会思想家。1809~65。貧しい職人の家に生まれ、印刷所で印刷工、校正係をしながら独学する。1840年、『所有とは何か』で、一躍フランス思想界の寵児に。1846年の『貧困の哲学』は、マルクス『哲学の貧困』によって徹底的に批判される。1848年には国会議員となるが、ルイ・ボナパルトの政策を批判し、投獄される。晩年は不遇であったが、膨大な量の著作・手記を残した。現在アナーキズムの先駆者とされる
山本光久[ヤマモトミツヒサ]
翻訳家。1950年生まれ。フランス文学専攻。「日本読書新聞」、「現代詩手帖」、「図書新聞」編集長などを経てフリー。日本ジャーナリスト専門学校非常勤講師
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