富の福音

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784877712747
  • NDC分類 361.83
  • Cコード C0030

目次

序章 実業家への道
第1章 富の福音
第2章 富に対する誤解
第3章 トラストに関する幻想
第4章 労働問題と経営者の見解
第5章 アメリカの興隆と帝国主義
あとがき―カーネギーの最大の財産

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いずむ

22
驚いた。見ていたのは”鉄鋼王”の二つ名ばかり。彼がいかなる道を歩んで来たか、全く知りもせず、知ろうともしていなかった。そして、ボクはこの文章は前世紀のものだと思っていた。だが、彼は19世紀の人間だった。日本が攘夷だ文明化だと騒いでいた頃、彼は既に彼のメソッドで大成しつつあった。たとえ、この文章が100年前のものであったとしても、何と革新的な発想なのだろうと思っていたのに。富を生み、育て、富に生かされる人たちへ。富の本質とは。本当の財産とは。成功に辿り着く人生の歩み方とは。この本が与える感動は、広く、深い。2012/11/10

壱萬弐仟縁

20
1901年初出。ゴシ太本でもある。貧困という狼を、いつか家から追い出してやる(12頁)。どん底の貧乏生活の中に育ったにもかかわらず、カーネギーの両親に捧げる愛情と尊敬は非常に高く、深い(13頁)。心のやすらぐ貧しい家の暮らしは、やすらぎを失った富豪の邸宅の暮らしよりも、はるかに価値あるもので、偽りのない人生を生きることができる(18頁)との指摘は、現代のビンボーに勇気を与える。彼は不平等を歓迎すべきだとした(39頁)。小泉純一郎も彼の影響から格差は悪くないとノタマワレタのだろうか?  2014/11/11

くろほ

8
本田健推奨本。「お金持ちになるため」の本かと思ってたら「お金持ちになってもいいよ」という本だったでござる。自由主義万歳、競争社会最高、という現代の日本人としてはちょっと胃もたれ気味な内容だが、100年前のアメリカで、共産主義隆盛の気配を敏感に感じていたカーネギー氏だからこそなんだろう。それにしても氏の時代を先読みする力と行動力には驚き。通信業や鉄道など躍進する業界に投資し、さらにその後の世界情勢も見事に予言している。彼が意見したアメリカの統治政策で、一番成功した国が日本だというのも不思議な気持ち。2013/06/10

モッタ

7
★★★★☆ かつて世界の鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの自伝的著書。100年程前に書かれたとは思えない程、今の世の中でも通用する考え方を持っている。そして、より素晴らしいマインドの持ち主である。富を持って死ぬものは実に不名誉であることがいかに真実であるか理解した。2011/10/03

いれち

5
お金を稼ぐことが良いこと説かれた本。思考停止で慈善事業でお金を渡すことはせず、本当に価値があり、努力して活動を行ってるところに対してのみお金を投ずること。100年以上前の人だが、常にデータを基本に未来を想像して、行動するというところに凄みを感じました。私もデータをもとに未来を見ていこうと思います。2022/09/25

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