内容説明
本書は、さまざまな登場人物たち、そして表現をめぐって、とりわけその両義的展開に着目する『源氏物語』論の試みである。
目次
１ 『源氏物語』の人物と表現―その両義的展開（『源氏物語』正篇の人物たち；『源氏物語』の表現；宇治十帖の人物と表現）
２ 『枕草子』の展開（『枕草子』日記的章段の「笑い」をめぐって；『枕草子』の美意識）
３ 『更級日記』の展開（『更級日記』の始発―少女のまなざしをめぐって；『更級日記』の物語と人生；『更級日記』の「橋」「渡り」をめぐって―境界へのまなざし）
著者等紹介
原岡文子［ハラオカフミコ］
１９４７年、東京都に生まれる。東京女子大学文理学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程（国文学）単位取得退学。共立女子短期大学助教授を経て、現在聖心女子大学教授
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