内容説明
人類は、動物の中で最も大脳が発達している。なかでも前頭葉はひときわ大きい。それゆえ、この「前頭葉」こそが「知性の座」ではないかと考えられた。しかし、事故や病気で前頭葉に損傷を受けた人を見ても、知能や記憶力が衰えた様子はない。これはどういうことだろうか?前頭葉は、これといった機能をもたない「沈黙野」なのだろうか?知れば知るほど、もっと知りたくなる脳の不思議な世界へようこそ。
目次
第1章 ビルにいったい何が起こったのか
第2章 前頭葉機能の謎
第3章 前頭連合野はどのようなところか?
第4章 前頭連合野の損傷で何が起きるか?
第5章 動物を用いた行動実験
第6章 ワーキングメモリと前頭連合野
第7章 ワーキングメモリで前頭連合野の機能を探る
第8章 情報はどのようにして処理されるか?
第9章 情報処理のしくみとしてのニューロン間の相互作用
第10章 前頭連合野の働きとワーキングメモリ
第11章 前頭連合野の残された謎
著者等紹介
船橋新太郎[フナハシシンタロウ]
京都大学大学院人間・環境学研究科共生人間学専攻認知・行動科学講座認知科学分野教授。京都大学理学博士。1950年生まれ。京都大学大学院理学研究科動物学専攻(霊長類分科)博士課程中途退学。奈良県立医科大学助手、エール大学医学部博士研究員、同研究助教授、京都大学教養部助教授、京都大学総合人間学部助教授、同教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 擬陽性