出版社内容情報
宗教や伝統、教師の権威によって子どもをしばる強制教育に反対し、子どもの立場から学習を出発させたフレネ教育は、フランスからヨーロッパ各地に広まっていった。本書ではこのフレネ教育のありのままの姿を伝えつつ、日本の教育の問題点にも迫っていく。
フレネ教育の現在
出会いはトリノ
暴力を育てる教育
フレネ教育の現場
授業のわくを越えて
資料・現代学校憲章/FIMEM規約/BTリスト/RIDEF年表
フレネ教育とは~宗教や伝統や教師の権威でこどもを縛る押しつけがましい矯正教育に反対し、あくまで子どもの興味から学習を出発させようとする。既成の教科書による一斉授業というかたちをとらず、さまざまな手仕事や自由作文を重視し、それらの活動を資料(ドキュメント)として残す。こどもの自由に任せながら、教師の技術や教材を重視するフレネ教育は、派手さはないが、堅実な教育を目指している。
内容説明
ヨーロッパ各地でフレネ教育を実践する教師たちとの、10年に及ぶ交流を通して、押しつけ型ではない教育の実際や運動の状況を描きながら、日本の強制教育の問題点を明らかにし、のびやかな教育の可能性を探る。
目次
1 フレネ教育の現在
2 出会いはトリノ
3 暴力を育てる教育
4 フレネ教育の現場
5 授業のわくを越えて