O’Reilly math series
数学を生み出す魔法のるつぼ―実験数学への招待

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  • サイズ A5判/ページ数 148p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784873114361
  • NDC分類 410
  • Cコード C3041

内容説明

『数学で犯罪を解決する』『数学する遺伝子』に代表される数学読み物のベストセラー作家、キース・デブリンと、実験数学の気鋭の研究者ジョナサン・ボールウェインが実験数学とは何かをやさしく解説します。数学者が頭をフル回転させて定理を証明する古典的な数学とは違い、実験数学ではコンピュータを道具として使って計算を行い、膨大なデータをもとに数式処理システムなどを利用して予想を立て、検証していく、つまり文字通り「実験」しながら、数学的発見を行うものです。この書籍では実験数学の魅力と可能性を紹介します。

目次

1章 実験数学とは何?
2章 πの10進表現で1000兆桁目の数字は何?
3章 この数は何?
4章 数学で最も重要な関数
5章 次の積分を解け
6章 思わぬ発見をする才能
7章 πの計算
8章 コンピュータは人より数学を知っている
9章 極限を取りなさい
10章 危険!コンピュータを使うときにはいつも警戒を
11章 書き残したこと

著者等紹介

ボールウェイン,ジョナサン[ボールウェイン,ジョナサン][Borwein,Jonathan]
ローズ奨学生としてオックスフォード大学から博士号を取得。現在はカナダのダルハウジー大学の数学と計算機科学の教授。実験数学の成長分野で最先端の研究を行っている

デブリン,キース[デブリン,キース][Devlin,Keith]
スタンフォード大学言語情報研究センターでエグゼクティブ・ディレクターを務め、また、同大数学科で教鞭をとる。数学の啓蒙のための多くの書籍および記事を執筆し、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)の「Math Guy」(数学野郎)である。多数の著作あり

伊知地宏[イチジヒロシ]
1958年生まれ。1982年千葉大学理学部数学科卒業、1984年千葉大学大学院理学研究科数学専攻修了(整数論専攻)。富士ゼロックス(株)を経て、2001年よりラムダ数学教育研究所に所属。東京大学、東京工業大学、早稲田大学、千葉大学非常勤講師。コンピュータ上に数学を構築するための理論とメカニズム、パズルの数理、整数論、プログラミング言語およびプログラミングの数理に興味を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ななみ

0
1億人の中からひとりの友人を探し出すのは不可能でも、目の前にいる人が友人かどうかを判断するのは比較的易しい。そんな考え方を数学に適用するという本。ある問題から導かれるいくつかの答えを元に、それはどんな理屈に基づくものかという候補をコンピュータによって探索する、というのは一見現代的に見えるけど、実は古くからの数学者も似たような行動形態だったのでは…という洞察は面白い。一方で、10,000回試して確認した規則性が、実は11,056回目に崩れるという実例は怖いです。それはそれで数学の深遠さを感じさせるけど。2013/12/03

TUI

0
『例示は理解の試金石』(from 数学ガール) その試金石を求めるのに(手計算じゃなくたって)コンピュータを使ってもいいじゃない?って本。かなり読みにくい日本語なのが残念。2010/09/06

kinaba

0
興味深い。この本に多く選ばれた事例だけ見ると、古き良き「実験」という言葉を当ててしまうのすら矮小化に思える。仮説と現実の整合性を"確かめる"のがいわゆる"実験"に対する僕のイメージなのだけど、むしろ、こちらは仮説そのものを"作り出す"行程。2009/12/30

すずぼう

0
私には難しかった。いつか英語版を読んでみようかな。2018/03/21

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