片づけられない女たち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 392p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784872900743
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0036

内容説明

持ちものが片づけられず、部屋が片づけられず、頭の中の考えさえも片づけられず、毎日の生活にひどい苦労をしている女たちがたくさんいる。彼女たちは、雑用の山に圧倒され、すっかり落ちこみ、不安と戦っている。人間関係がうまくいかない人、潜在能力はあるのに、学業や仕事で力が発揮できない人も少なくない。プロのセラピストが、新たな心の病として日本でも注目されているADHD(注意欠陥多動性障害)、ADD(注意欠陥障害)を現代に生きる女性をベースにわかりやすく解説した初の書。

目次

第1部 生きのびる(散らかったクロゼットから;女の子とADD ほか)
第2部 隠す(女性の役割とADD;足をひっぱるマイナスメッセージ ほか)
第3部 開く(診断からもれる女たち;診断を受けに行く前に ほか)
第4部 認める(乱雑さを受け入れる;キャリアと三つのR ほか)

著者等紹介

ソルデン,サリ[Solden,Sari]
ミシガン大学を卒業後、カリフォルニア州立大学でカウンセリングを学び、修士号を取得。ミシガン州アナーバー市で心理療法士として開業、ADD(注意欠陥障害)の成人とそのパートナーを対象とした個人療法、夫婦療法、グループ療法を専門に行なうかたわら、成人ADDの診断法、治療法の分野で、臨床家の研修・指導にあたっている

ニキリンコ[ニキリンコ]
幼児期より周囲との違和感にとまどいつつ育つ、高校まで普通学級に学び、大学に二度入学するも、二度とも中退。後にADDを疑って専門家を訪ねたところ、アスペルガー症候群と診断される。訳書に『ずっと「普通」になりたかった』(グニラ・ガーランド著/ニキ・リンコ訳花風社刊)がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kyoko

14
ADHD(注意欠陥多動性障害)のH(多動性)が抜けた、ADD(注意欠陥障害)について本。仕事にしてもお金にしても用事にしても部屋にしても片づけるのが苦手。多動という言葉はよく聞くが、寡動という言葉は初めて聞いた。寡動のせいで、アイディアはあっても動けない、やらなきゃと思ってもできないという特徴がある。「片づけられない女たち」というのは、作者のメッセージをよくとらえた邦題だと思う。片づけられないことで苦しんでいる大人の女性に向けられたメッセージだった。ADDとの付き合い方というよりは、診断への布石という感じ2012/08/19

蓮華

12
女性のADDを知るならこの本が最適かもと思うほど詳しく書かれている。 症状から治療法、今後の生活まで丁寧に書かれている。 また、ADDであることに気づかなかった場合や、よく似た症状についても書かれているので頼もしい。2018/08/27

ゆりまなっとう

10
注意欠陥障害(ADD)って大人にもあてはまるコトで、片づけられない少女が未診断のまま大人に成長してしまうと、より深刻な事態になるらしい。 ADDの子供や大人はどれくらいの確率で存在するのだろう。そして、その中でADDだと子供の段階で正しく診断されたラッキーな人はどれくらいいるのだろう。片づけられなかったり、人間関係がうまくいかない人はADDという障害のせいかも。 2011/04/18

サラ.K

9
ほんっとに部屋を片付けられないわたし。読んでいると当てはまる症状ばかり。ADDなのか?とすると潜在的ADDはかなりの数になるのではないだろうか。 前半は面白かった。後半になると実践に移るせいか、眠くて眠くて、読みきれなかった。2012/11/05

fumikaze

7
2000年刊。当時、発達障害関係の本が出始めた頃だった気がする。それまでは、カウンセリングや自己啓発セミナーで、片付けられない悩みを話しても頭から相手にされないのが通常だった。片付けられない(頭の中も含め)事がどれ程大変なのか、そうでない人に分かって貰うのは無理なんだろう。ただこの本も、中身は雑然としており、読みにくい。(当事者が書いた本だから仕方ないのか)2019/09/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/369461
  • ご注意事項