ライトノベルめった斬り!

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784872339048
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

本書では、草創期からのライトノベル史を対談で概観しつつ、時代を画した個々の作品についてはブックガイドで詳しく紹介するという二部構成を採用した。ま、「対談と書評で読むライトノベル30年史」ってことですね。

内容説明

平井和正、夢枕獏、菊地秀行、氷室冴子、新井素子から、『ロードス島戦記』、『スレイヤーズ!』、あかほりさとる、『十二国記』、『炎の蜃気楼』、『ブギーポップ』、さらには『涼宮ハルヒ』『マリみて』『鏡家』『ドクロちゃん』まで、1970年~現在のライトノベル代表作品(と忘れられた名作)を徹底採点!『文学賞メッタ斬り!』の大森望とライトノベル書評の草分け・三村美衣が総括する、史上初の「ライトノベル30年史」。

目次

1 ライトノベル前史―『宇宙戦艦ヤマト』と“クラッシャージョウ”の時代(ジュブナイルの源流;ハヤカワ文庫SFがドル箱だった時代 ほか)
ライトノベルのあけぼの―ソノラマ/コバルト黄金期から『ロードス島戦記』大爆発まで(コバルト文庫の変化;SF作家の浸透と拡散 ほか)
3 ライトノベルの確立―メディアミックスの進展とジャンルの多様化(角川騒動と業界再編;あかほり台風とメディアミックス戦略 ほか)
4 ライトノベルの現在―おたく的感性の浸透と拡散(それってセカイ系?;ほのぼの日常路線リバイバル ほか)

著者等紹介

大森望[オオモリノゾミ]
1961年、高知県生まれ。京都大学文学部アメリカ文学科卒。1987年、D・モーリス『ドラゴンの目』とM・Z・ブラッドリー『惑星救出計画』で翻訳者デビュー(ともに創元推理文庫)。「小説奇想天外」の翻訳SF時評「海外SF問題相談室」を皮切りに、各誌にコラムを連載、「本の雑誌」新刊SF時評を担当

三村美衣[ミムラミイ]
1962年、愛知県生まれ。大阪育ち。ジュブナイルSF研究家、ファンタジー、ライトノベル書評家。高校時代からSFファン活動をはじめ、「星群の会」会員、日本SF大会スタッフ、SF同人誌「てんぷら・さんらいず」主宰を経て、1989年頃から「ネオファンタジー」「小説ハヤカワハィ!」「ログアウト」などに書評を寄稿。1994年から2001年まで「SFマガジン」の国内ライトノベル書評を、2001年から2004年まで「毎日中学生新聞」に「三村美衣のSF通信」を執筆。ライトノベル系新人賞の予備選考も長年手がける。「活字倶楽部」に「少年少女の書物」(1998~)を連載中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

15
2004年刊行。<定義があいまいというだけでなく、呼び方もさまざま。そもそも(中略)「ライトノベル」なる呼称が発明されたのは1990年11月のこと。それ以前は、ジュブナイル、ヤングアダルト、ジュニア小説、ティーンズノベルなど、微妙にニュアンスの違ういろんな名前で呼ばれてきた>。<はじめに>で大森望がこう書いているように、“ライトノベル”という呼称自体が新しく、定着したのも 21世紀に入ってから(続く2020/03/08

不自他

12
ラノベ前史が気になり購読。著者2人+聞き手1人の鼎談形式。一方的な評論でも、強引に結論を出す討論でもないので抵抗なく読める。ラノベ情報と同時に、当時の娯楽小説界隈の背景が解説されている。2019/11/07

てふてふこ

11
メッタ斬りシリーズが好きなので読んでみた。これは・・・オタク色が濃い。ライトノベルの定義は未だ人それぞれだが、その本質はこれか!と教えられた。兎に角情報が詰まっていて、読みたい本がざくざく出来た。2013/04/20

lotta7

8
面白かった!ライトノベル(以下ラノベ)を斬って捨てる印象のタイトルですが、基本的に活字中毒者二人の座談会です。ラノベの定義を検討したり、ラノベ度診断表を使用して、本のラノベ度数を診断したりしています。最初のラノベのタイトルやBL等にも言及し、ラノベ業界の裏話も豊富です。ラノベ・ブックガイド(1978~2004)が充実していて、『クラッシャージョウ』から『空の中』迄を、表紙写真付きで紹介しています。ラノベに抵抗がある人も、ラノベへの理解が深まる一冊です。オススメ。(↓感想補足有り)2011/07/14

ねこ

5
10年以上前に出版された本なので、私が知っている本は少なかったですが面白そうな作品がたくさんありました。読んだことがある本の中ではキノの旅、㋮、イリヤの空UFOの夏、失踪HOLIDAY、涼宮ハルヒの憂鬱が紹介されていました。2018/05/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8657
  • ご注意事項