出版社内容情報
シリーズ累計50万部突破!(電子書籍含む)絶好調の戦国サバイバル小説、待望の最新刊!
内容説明
1581年。朽木家の当主・基綱が息子・堅綱に家督を譲った年。基綱は家督のみならず東海道五ヶ国を息子に任せ、後継者教育もいよいよ本格化していく。その一方、基綱は九州平定に向けて将軍・足利義昭の上洛の準備を進めていた。しかし、義昭が突如凶刃に倒れる。背後にいるのは一向宗か、それとも島津か―。九州を巡る情勢が混迷を深めてゆく中、中国でも騒乱の影が…?さらに、関東では怜悧狡猾な徳川の策が堅綱に迫る!弱肉強食の世を描く戦国サバイバル小説、最新刊!書き下ろし外伝×2本+もとむらえり先生の描き下ろし応援漫画、コミックス6話を収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
88
足利幕府滅亡。元々勢力は無かったが、主人公を煩わせ続けた義昭の死と幕臣たちの切腹を以て終了。これで朽木家はいよいよ九州へ。息子は敗戦を味わったものの、家康は小田原に引きこもらざるを得ない状況に。拡大し続ける朽木家に対して九州大名達はどの様な対応を取るのか。次巻も期待。2021/08/20
ナギ
26
足利幕府が滅亡。最後はあっけないものでした。関東では堅綱が奮戦し敗退するが、徳川を押し込む。今後は九州征伐ですがまだまだ不安定な四国九州はどのように展開していくのか。楽しみです。2022/03/10
たみ
7
[kindle unlimited] 激動、しかし大勢は動かずという巻。スッキリ片がついたと言うべきか。挿絵がネタバレと言ってる人がいて笑った。確かにそうだ。鋼切りみたいな戦国っぽいエピソードが生まれるの面白いなあ。堅綱周りは相変わらず渋い。徳川潰してスッキリできるといいんだけど……。ところでUnlimitedの範囲はここまで。キャンペーン中に新刊も出るけど流石にそこまでは入らないかな。2021/12/18
餅屋
6
本編シリーズ11作目で「淡海乃海」時空の禎兆元年(史実の天正9年)前内大臣(内府)です。嫡男堅綱が大膳大夫に叙任、後継者として東国の裁量を任され駿河に拠点を移した。前内府基綱も西国の対応に注力できる環境となるが、百地丹波守から凶報が告げられる。あのイベントとなりました。WEB版では謎を残しましたが、真相は語られるのか、加筆が楽しみです。そして、こちらの三好日向守が泣かせてくれるはず。外伝21「伯父・甥真相」三淵藤英と細川忠興。外伝22「真実」堅綱と家康、ということでなるほど外伝も面白いです。(2021年)2021/08/11
佐藤春海
5
三好家も家督相続に苦しむ。江戸時代のように多少暗君でもなんとかなるという時代ではまだない。家督相続は実にリスクだ。島津は史実通り中央勢力と戦うと決めたが主人公に滅ぼすと決められ、九州も統一できていない。龍造寺隆信が生きている以上、統一は難しいのではないか?生き残りを最優先とするなら毛利家はプライドを捨てて良かったと言えるし徳川や島津よりも生き残りそうだ。姻戚関係はなくとも。徳川の勝利は戦術的勝利に過ぎず戦略的には敗北している。戦術は戦略の下というのは正しいなと思った2023/01/20