出版社内容情報
家族を愛する会社員。彼は夢は「このままの日常がずっと続くこと」。しかし彼は余命3か月を宣告されてしまう。残り3か月で家族のために一体何ができるのか。さらに事態は思わぬ方向に展開し、衝撃のラストへ――。夢をかなえるゾウシリーズ史上、最高に笑って泣ける、自己啓発エンタメ小説、第4弾!
内容説明
自分、今の生き方やったら死ぬときめっちゃ後悔するで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
353
水野 敬也は、新作中心に読んでいる作家です。夢ゾウシリーズ待望の最新刊、第四弾です。シリーズの中ではMyBEST、愛と涙と笑いの感涙作でした🐘🐘🐘🐘 https://www.youtube.com/watch?v=9QMoIc9Tq0k2020/08/07
ひこうき雲
193
さすが水野さん。今回がシリーズ最高傑作。死生観とか、久々に自己啓発書を読んでよかったと感じた。序盤は「夢は叶う」「やりたいことをやらねばならない」「今日から変われ」と、いつか見た話。後半から劇的にストーリーが変わる。─『人間の歴史が始まって以来、今ほど、個個の人間が夢をかなえてへんことが、『悪い』とされる時代はあらへんかったで』『今、世の中の人らが感じてる苦しみの多くはな、『夢』が生み出してんねんで』─完璧さを求めている自分に気付けば、もっと自然に生きられる。2020/11/06
うっちー
165
岩、石、砂の教えが一番腹落ちしました。全ての教えを頭に置き、これから生きていこうかと2020/11/23
hiro
129
第三弾の感想に「水野はん、またガネーシャはんに会わせてや、たのんまっせ」と書いたが、その願いが叶い、五年ぶりに人間の体とゾウの頭、四本の腕を持ち、なぜか関西弁を喋るインドで人気の神様・ガネーシャに再会できた。読み出して違和感なくすぐに、夢をかなえるゾウの世界観を入ることができた。今回はガネーシャといっしょに死神が登場し、余命三ヶ月を宣告された主人公を通して、生きるということを考えさせられたが、このシリーズで登場する[ガネーシャの課題]でおぼえているのが、第一弾の“靴を磨く”だけなのが我ながら情けない。 2020/12/15
ひろき@巨人の肩
116
今回は死生観について。一番好きかも。夢とは、全ての人が生きながら叶え続けてきたものであり、人生の最後には手放していくもの。そしてその夢を新しい世代が引き継いでいく。死を遠ざけるからこそ、死を恐れてしまい、死の直前にできなかったことを後悔する。叶えられなかった夢ばかり考えて、叶えてきた夢のことを忘れてしまう。死とは素粒子レベルでは自然に変えること。また生きていても自然と繋がっている。そして夢の繋がりが社会を形成していく。死ぬまでにやりたいことを把握して、大切な人に向けて死の準備をすることで生が充実する。2022/12/02