出版社内容情報
日本のれきしでは「元寇」で登場する、モンゴル帝国皇帝フビライ・ハンには、最愛の娘がいた。その名はコカチン。男の子なら次期皇帝まちがいなしといわれるほどのおてんば姫は、国のため、はるか遠く砂漠の地を目指し、マルコ・ポーロと冒険の海にこぎだした。行く手に待つのは、荒ぶる海賊、鬼女のすむ島、怪異にとりつかれた魔の海――それでも、わたしの道はこの手で切り開く! 愛と勇気の冒険ファンタジー。
内容説明
「元寇」で知られる、モンゴル帝国皇帝フビライには、最愛の娘がいた。その名はコカチン。男の子だったら次期皇帝まちがいなしと言われるほどのおてんばで、狼を追い草原をかけまわっていた姫の暮らしは、ある日一転する―わたしが、遠い砂漠の地で…結婚!?皇帝フビライの娘にして、マルコ・ポーロと船に乗り、かなたの国をめざした少女の運命は!?
著者等紹介
トミイマサコ[トミイマサコ]
イラストレーター。埼玉県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
77
児童書。史実に着想を得て書かれた冒険物語。元を治めるフビライ・ハンの末娘コカチン姫は、草原を駆け鷹を操る勇敢な姫。17歳のコカチン姫は、砂漠の国イル・ハン国のアルグン国王に嫁ぐため、マルコ・ポーロを道案内に西へ旅立つ。イル・ハン国の使者パルスはコカチン姫を助け、二人はしだいに心を通わせていく。海賊に襲われたり、眠りから覚めない王様を助けたり、顔が人間で体が鳥の姿をした鬼女と対決したり、ご先祖さまの霊と出会ったりする▽西遊記のような冒険譚。面白かった。イラストもイメージに合っている。2022年刊。2023/03/04
ゆのん
63
【児童書】大モンゴル帝国・フビライ・ハンの末娘であるコカチン姫は明るく、お転婆で、良い意味で恐れ知らず。そしてとても勇気がある。政略結婚の為1年以上かけて遠くの地へと赴く事に。その旅の先々での冒険物語。未知の世界でも、勇敢で、愛情深い姫にとても好感を持てる。困っている人を見捨てられない純真な心は、素晴らしい妃になる事だろう。どのように民を治めるのか是非、続きを読みたい。2022/04/12
昼夜
19
活発で兄たちを差し置いて男児ならば次期皇帝にと言われるほど父のフビライ・ハーンに愛されたコカチン姫の我儘では済まされないお嫁入り道中は、冒険に次ぐ冒険のお転婆活劇でその活躍ぶりをぜひ動画でみたくなりました。2022/04/24
ちぃ
18
フビライ・ハンの娘コカチン姫。おてんばな彼女が遠い砂漠の国へ嫁ぐ道中には色々な冒険が待ち受ける。2022/08/07
spatz
15
モンゴルの皇帝フビライ・ハンの末娘として生を受け、鷹匠のように愛鳥を自由に操る元気で勇敢なコカチン姫が主人公。子供向けファンタジー。彼女の人生を左右するような、かのマルコ・ポーロを水先案内人とした運命の旅、。ハラハラドキドキの連続。子供向けだが、歴史上の有名人が色々出てくることもあり史実ベースだろうとわかる。マルコ・ポーロがモンゴル国に滞在したのは有名な話で、彼がイタリアに戻る旅、そこに関係したのがこの姫だとしたら、とても重要人物かもしれない。東方見聞録 に彼女の名前が出てくる、という説もあった。2022/05/13