感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タビサ
143
二人の仲が少し進んできたところで受験シーズン到来。お互いの進路で少し不安になったり、プチケンカして仲直りしたりゆっくり、真面目に、恋してる二人が良いです。手袋、ハラセンの誕生日プレゼントはちょっと切ない。草壁がヤキモチ妬いちゃうからね、ハラセン不憫だけどしょうがない。佐条がしんどい時に一生懸命支えようとする草壁が健気で好きだな。谷くんにからかわれる左条も可愛いかった。ピュアな二人にキュンとしまくりです。 2016/03/14
ヒロ＠いつも心に太陽を！
128
『空と原』をベストな状態で読むための再読第２弾。今回ハラセンの気持ちになって読み返してみたら草壁と利人の仲の良さにきゅんとする度に、この二人をそばで見ていたハラセンの気持ちを思うとせつなすぎて参った。びびるとこなんて本当にないじゃん、ばかな子ら。でもばかな子ほど・・・。大人ってね、表面では余裕ありそうに見えても実際余裕なんてないんだから。「本当に大人って恰好つけしぃだよネ」とハラセンの背中をポンとたたいてあげたくなる(´д｀*)ああ〜草壁と利人は何も悪くないけどハラセンがせつないー！！2012/06/27
やなせ きお
125
どうしてこうもシンクロできるのだろう。佐条や草壁が傷つくとわたしの胸までチクリと痛くなる。受験生というピリピリした雰囲気を思い出しながら読みました。それどころではないのに惹かれてゆくのを止められない。女みたいになっていく佐条がとても愛しい。受験という問題に被さるように降りかかる母親の病気。不安定な佐条をどうもしてやれなくてグズグズする草壁と一緒に何度地団太を踏んだことか。荒んで言ってはいけないことを口にしてしまう佐条も少しずつ甘えを見せていくのが好印象。これが恋が、愛おしさに変わるまでの過程なのだろう。2013/06/30
エンブレムＴ
124
１人で何でも背負い込んじゃうタイプの真面目な努力家には、無条件で幸せになってもらいたいと思う。佐条利人、彼はまさにそのタイプ！受験勉強や家族に対しても常にストイックで・・・・・なのになんなの！？あのダダモレる色気はーー！！アンバランスな魅力に満ちてるってあーゆー子のことを言うのかな。目が離せない状態になる草壁の気持ちや、クラッとするハラセンの気持ちにも納得できちゃった。あ！ハラセンの話、ヨカッタ～～～♪・・・・でも、私が一番共感したのは、谷クンでした（笑）2010/06/26
匠
118
『同級生』の続編。有坂先生がなにげに理解者で、多少の誤解はあってもなんだか良かった。バンドやってる高校生・草壁と優等生メガネ君・佐条のゆるやかな関係がすごく微笑ましくていい。顔近づけただけで顔が熱くなって、キスだけでもう精一杯な感じがすごく伝わってくる。それでも着実に距離は縮まっていて、プレゼントに選んだ手袋のシーンやお互いそれぞれの進路に理解を示したくて悩んでみたりする部分、ベタベタすることなく乾いた空気感の中のピュアさがかなりツボ。2013/04/12
