氷壁・ナイロンザイル事件の真実 - 石岡繁雄が語る (新装版)

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氷壁・ナイロンザイル事件の真実 - 石岡繁雄が語る (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 446p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863330153
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

15
現実のナイロンザイル切断事件は製造物責任法を先取りする消費者問題であった。井上靖『氷壁』は恋愛要素を前面に出しており、消費者問題は後景に引っ込んだ。不都合な事実を隠蔽しようとする日本型組織の厭らしさを描けていない。 2021/07/17

ふたば@気合いは、心を込めて準備中

8
安全であると、メーカーが保証したザイルが切れた。わずか50cm滑り落ちただけで。音もなく、何の抵抗もなく、ぶつりと切れた。しかも前後に同じような事故が発生していた。メーカーの利益追求の姿勢、それに迎合する研究者の立ち位置。個人と企業では、企業の声が大きくなる。窮地に立たされる遺族と登山仲間。メディアも企業に与し、弟にそのザイルを勧めた兄は苦悩することとなる。世間の白い目にさらされ、父は心を痛める。研究者は、遺族との閉じられた世界では、ザイルの弱さを認めても、世間に対しては、反対の姿勢を貫く。2018/04/20

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