出版社内容情報
<欧米を超える最前線の成果>
過保護や溺愛は、環境からの入力刺激を遮断し、子どもの健やかな神経回路の発達を妨げて、非行を招く可能性がある。脳こうそく後のリハビリは2ヶ月が勝負―。子育てのあり方やメディアとのつきあい、英語の学習法、認知症の回復、リハビリ等、子どもから高齢者に至るまで、脳を育むにはどうすればいいのか。国内外の「脳科学と教育」研究プロジェクトを先導する俊英が、驚くべき最新の成果と見通しを語る待望の書。
1.一生にわたる脳の発達~最近のトピックから
2.赤ちゃんの脳を育む~遺伝と環境の境界
3.「脳科学と教育」の課題
4.身体性と現代生活の問題
5.意識下をのぞく
6.心の形態学の構想
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Uzundk
2
重要な示唆。脳は出会いで育つ。筋肉と同じで使わなければ神経回路は除去される。ここでは脳がどのような経験や体験、五感のフィードバックによってこんなにも複雑で面白い"人間"というものを作り上げるかと言うとっかかり。脳の神経は作られたら維持されるものと、経験によって組み替えを行うものがあり、前者は運動や自律系、後者は習熟の問題。認知症、若年性痴呆症などを代表として、従来と違って頭を使わないことによって悪化する病気が確認でき、訓練によってある程度回復するというのが興味深かった。2014/11/02
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