内容説明
もはや現実の女に用はない。真実の愛を求め、俺たちは二次元に旅立った。モテない男達から圧倒的な支持を集めるWebサイト『しろはた』主宰が遂に動いた!キモメン・ニート・彼女いない歴=年齢の妄想電波系オタクが激白する、俺たち(=キモオタ)に残された最後にして最高の純愛とは。
目次
第1章 「恋愛資本主義」の構造と現実(モテない男の現状;恋愛の二極化 ほか)
第2章 合言葉は「萌え」~オタクの「脳内恋愛」宣言(萌え系オタクの登場;考えるな、萌えるんだ!ウェルカム・トゥ・萌えワールド! ほか)
第3章 「萌え」の力(萌えと鬼畜;萌えは進化する)
第4章 「萌えオタク」こそ、これからの勝ち組(起こせ!「萌えレボリューション」;オタクの未来予想図)
著者等紹介
本田透[ホンダトオル]
1969年神戸生まれ。早稲田大学卒。出版社勤務の後、フリーライターとなる。1996年よりWebサイト「しろはた」を運営。『新世紀エヴァンゲリオン』をネタにした「日刊アスカ」は一部に多大な影響を与えた。2004年に「キモメン王国」の建設を宣言し、モテない男達の聖地となっている。現在は脳内の妻や妹との会話を中心にコンテンツを更新中
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はすのこ
12
あとがきを読む事で、著者を僕なりに愛せた気がする。こんな発言も偽善なのかな。恋愛関係に「愛」は無く、ただ、win-winの関係性があるだけ…と思う僕はきっとニヒリストだ。ただ、著者はそれでも、尚、愛を求めるという。著者は2次元に逃避しているのではなく、愛を求めて、2次元に希望を抱く、旅人なのだ。2016/04/06
海猫
12
再読。ネットスラングの使い方がさすがに古くなっている、というか刊行当時からすでに古かった部分もあったような。鬱屈を叩きつけるような文章の勢いが痛快で、極論もあるが文科系人間として似たような差別を受けてきた身としては溜飲が下がる一冊。2011/11/28
はすのこ
6
本書最大の見所は、あとがきである。本田透の波動的感情の濁流をその身に受けた時、読者は何を感じるか...。2016/09/05
wasabi
5
「目の前のセックスより、脳内の純愛だよ!!セックスなんか吉原に行けばいつでもできる。そんなものに俺は屈しない!人間にとってもっとも重要なもの、それは愛だ!愛なしには俺は生きられない、一日たりとも」「神が死んだこの現代で、唯一の価値を持つもの、それは愛だ。愛以外にはない」ウエルベック読んでるかと思った。電車男をボロカスに言ってるのが痛快。2014/05/04
柏葉
5
モテない男の魂の叫びを書いた本。大事なのはモテるモテないじゃないんだよ!と人類愛を訴えた作品。共感する部分はほぼなく「ふーん」って感じだったが、あとがきまで読んで評価が上がった。ええ、人類愛でいきましょう。電車男のエルメスに対する意見には同感。本当に好きなら、オタク趣味も含めて愛さんかい!Amazonの評価が異様に高いのが気になります。2012/03/22