内容説明
本書のための描き下ろし!ミニ絵本「白木のピョン」。インタビュー「町田尚子の今までとこれから」。デビュー作から最近作まで。絵本原画、装画や挿絵、タブローなど約120点掲載!
目次
Welcome cats!
Fantasy―空想の部屋
Mysterious―おばけの部屋
Landscape―風景の部屋
Small animals―小さな動物
描き下ろし絵本「白木のピョン」
Tableauタブロー
Other works―装画・挿絵の仕事
インタビュー 町田尚子の今までとこれから
よりぬき収録
資料 過去の掲載記事 掲載作品リスト 主な刊行物と掲載誌
著者等紹介
町田尚子[マチダナオコ]
1968年東京生まれ。画家、絵本作家。1991年、武蔵野美術大学短期大学部卒業。デザイン事務所に勤務しながらタブローを制作、ギャラリーで作品を発表。2000年、フリーのデザイナーに。装画や挿絵を手がけるようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
178
町田 尚子は、新作中心に読んでいる絵本作家です。著者の初画集、タイトルからもっと所狭しと猫が並んでるかと思いきや、そこまでではないにゃあ(=^・^=) 輝夜姫的な描き下ろしミニ絵本も好いにゃあ😻 https://www.seigensha.com/books/978-4-86152-897-2/2022/08/15
ままこ
83
ページをめくると、そこに広がるのは目眩く町田尚子さん描く猫の世界。言葉がなくても絵だけで物語を感じさせる。どの猫も存在感があり個性的で可愛い。特に好きなのはインパクトある表紙の『ネコヅメのよる』とユーモラスな『ねこはるすばん』色んな作品にさりげなく描かれていた町田さん愛猫の白木ちゃん『白木のピョン』深い愛情と切ない想いがこもったラストはジンときた。インタビューも興味深く面白かった。よりぬき収録イラストも素敵。隙あれば猫を探せる楽しさを堪能。2024/02/22
ぶんこ
57
町田さんの猫の絵本のファンなので楽しめました。1冊ずつの絵本で読んでいた時には少ししか感じなかった『暗さ』が、この本ではより感じられて少し怖かったです。インタビューを読んで、「高校時代は根暗で、暗い=悪いことと思い込んでいたが、ラッカムの絵から暗いからこその魅力を感じて解放された」とありました。日本では「可愛い」がもてはやされますが、他の国ではリアルな猫が好まれる面があるのかな。個人的には「可愛い」か「ぶさかわ」が好きなので、「怖い」は苦手と再認識。2023/11/09
よこたん
52
絵本の中の猫に、ほんわりしたり、うふふとなったり、切なくなったり、不穏な心地になったりと、かなり忙しい。クルクル変わる眼のように、同じ猫でも気まぐれな表情。そこがかわいいのだけれど。しぃんという音があるなら、きっとここで聞こえる、町田さんの怖い絵本には、いつも体温を吸い取られる気がする。そして、出てくる猫達は黙って何でも知っているという顔つきなのに、よそよそしい。描かれる人間も、実は猫が化けてるんじゃないかと思ってしまう雰囲気。ちょうど読み始めた『天狗ノオト』の表紙絵が町田さんと知り、かなりびっくり。2022/11/04
yumiha
49
「町田尚子原画展」へ行けなかったこと、今さらながら残念。その図録とも言うべき本書。開けば、なつかしい絵本が次々と目に飛び込んでくる。え⁉「新潮45」の表紙絵も描いておられたの?と驚いた、今とは違う画風の絵もあり。でも、一番嬉しかったのは、本書でしか見られないであろう「白木のピョン」。そっか…ピョーンと大跳びしちゃったんだね…としみじみながら納得した。他にも白木クイズやスケッチ風の白木さんがいる「これは猫ですか?…」も堪能させていただいた。2023/01/23