内容説明
慢性的な不況下、企業の倒産やリストラで失業者は増え続けている。だが、日本の労働運動は組織率が低下し、逆に混迷、無力化しつつある。ネオ階級社会と呼ばれ、社会は富める者と貧しい者に二極分解し、パートや契約、派遣社員が増える中、労働運動はどのように転換していけばいいのか?本書は、一人一人が自立した連合をめざす管理職ユニオン結成10年に当たり、今後の展望と運動のありかたを提議した書。
目次
第1部 ネオ階級社会と勤勉革命―東京管理職ユニオン結成一〇周年記念シンポジウム(英国社会と労働運動―ネオ階級社会労働運動への提言;日本型労働運動の深層―勤勉革命について;これからの労働組合を考える―東京管理職ユニオンの一〇年から)
第2部 転形期の日本労働運動を考える(管理職ユニオンは「労働組合」にあらざるか―“東京管理職ユニオンをめぐって”労働委員会の視点から;「企業外労組」のニューウェーブ―“東京管理職ユニオンをめぐって”経営側の視点から;転形期労働運動の触媒に―“東京管理職ユニオンをめぐって”合同労組の視点から;「ニュー連合」加盟で労働運動の再生を―“東京管理職ユニオンをめぐって”コミュニティ・ユニオンの視点から;コミュニティ・ユニオンと日本の労働運動―社会的連帯としての労働組合)