内容説明
「共和国」の理念と表象。対ブリテン独立戦争は、シン・フェインや義勇軍(IRA)の闘いのみでは語れない。独立期の影の局面とされてきた農地紛争激化を、運動理念の受容のかたちと捉え、独立シンボルに掲げられた「共和国」の多様な意味を読み解く。
目次
第1章 シン・フェイン―運動から政党、共和国政府へ
第2章 シン・フェイン政策実現にみるナショナリズム
第3章 アイルランド義勇軍と国民議会
第4章 条約論争から内戦へ
第5章 独立運動と農地紛争
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
newborn
5
うろ覚えだけどアイルランドの文化保護活動からスタートした団体が アイルランド独立を掲げる様々な団体を吸収した結果 政治団体としてのシン・フェイン党が出来て その武装組織irbが中核となって武力でイギリスからの独立を図り内戦を起こす。 しかしirbの指導者達はアイルランドの政府からの独立しての行動を望み、司令官と閣僚の意思疎通の乖離が目立つようになる。武力的な差の大きさを痛感していた政府が英国と妥協しての独立を目指すと、国王への宣誓条項を嫌ったirb少数派がアイルランド政府に対して内戦を起こす という筋道2018/10/09
yellow0702
2
「麦の穂をゆらす風」を観て。期待していた以上に包括的で、ほとんどの疑問に答えをもらえました。2017/08/03