目次
1部 古代製鉄技法『たたら』(『たたら』と『玉鋼』;アニメ「もののけ姫」に見るたたら製鉄;刀鍛冶を訪ねて;日本刀の鑑賞;茶の湯釜;釜をつくる)
2部 鋳物をつくる(奈良の大仏はどのようにしてつくられたか;鎌倉の大仏はどのようにしてつくられたか;昭和の大仏はどのようにしてつくられたか;大物鋳物の製作法;鋳掛け作業;鋳物のお医者さん)
3部 鋳造の伝統技法(現代の鋳物師;鐘をつくる-1;鐘をつくる-2;鐘をつくる-3;こしき炉による溶解)
4部 鐘を訪ねて(天下の三鐘;三大鐘;鎌倉の三名鐘;中国鐘;朝鮮鐘―新羅時代;朝鮮鐘―高麗時代;韓国鐘をつくる;時の鐘;半鐘;音を奏でる鐘;鐘こぼればなし)
著者等紹介
塚原茂男[ツカハラシゲオ]
1952年横須賀市に生まれる。1976年横浜国立大学金属工学科卒業。1976年株式会社電業社機械製作所入社。1976年早稲田大学鋳物研究所委託研究員。1977年株式会社電業社機械製作所勤務。1992年関東学院大学工学部技師。博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
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g042、特にまとまっていて面白かったのは鐘に関してでしょうか、他のものはどうしても複数の事情が関わっていて完結していないし、なんと言っても鐘に関しては日本以外の鐘との比較から現代に至るまでの技術に関しても触れられていたしなぁ。鉄製品って正直寺院に関わるかよほどの人物に絡んで注文が残っていないと(鐘とか茶釜がこれに該当)記録はないと思うんですが、結構な時代を超えてるんだよね。鐘の場合はこれがそれこそ記録付きで技術比較も可能だしなぁ、遺跡、物品、記録と現代技術を追う体裁でなかなかまとまっていて良かったです。2016/05/03